“まさかの開幕連敗” スタートした広島ドラゴンフライズは、地元開幕戦で佐賀を迎え、朝山ヘッドコーチの初勝利を目指しました。

10月12日(土)広島ドラゴンフライズ vs. 佐賀バルーナーズ

B1リーグ 第2節 ゲーム1(広島サンプラザ)

佐賀バルーナーズを迎えてのホーム開幕戦は、チケット完売。4000人以上が来場し、熱気にあふれていました。

広島ドラゴンフライズ 浦伸嘉 社長
「王者として迎えるシーズンは初めてですから、もちろん。プレッシャーに感じることなく、自分の力を100%出してもらうことに集中してほしいなと思いますし、われわれはそれを盛り上げるだけですから」

ファンたち
「ホームでの開幕なので、きょうからやっぱり暴れてもらいたいと思っています」

― スタートがあれでしたけど、不安は?
「ないです。ありません。勝ってくれます」

― 好きな選手は?
「(渡部)琉。琉」

「ドラフラ、勝ちじゃけー」(今季の勝利フレーズ)

投票で決まったフレーズを一足先にブースターに叫んでもらいましたが、広島ドラゴンフライズは、開幕戦に続き 寺嶋良・河田チリジ に加え、得点源の ドウェイン・エバンス が欠場しました。

序盤、朝山正悟 ヘッドコーチの戦術が功を奏し、フリーを作ることに成功。3ポイントシュートを積極的に放ちますが、13本打って1本も入らず、第1クォーターのフィールドゴール確率は10%足らずと低迷。佐賀にリードを許します。

第2クォーター、ようやく 上澤俊喜 が3ポイントを2本決めて追い上げを図ります。

広島ドラゴンフライズ 上澤俊喜 選手
「本当にプレーしながらですけど、たくさんの声援が聞こえたので、ぼくたちもさらにがんばらなきゃいけないなっていう思いはあります」

第3クォーター、ファウルトラブルの 渡部琉 に代わった 三谷桂司朗 が躍動。スティールでボールを奪い、“朝山バスケ” の狙う速攻で得点を奪うと、さらにレイバックシュートを決めて、この日は今季最多の8得点を挙げます。

しかし、6点差でスタートした第4クォーター開始早々、連続して相手にボールを奪われるターンオーバー(ミス)を次々と犯し、一気に7点のラン(連続得点)を許し、万事休す。70点にも届かず、17点差をつけられる完敗でした。(広島 64-81 佐賀)

広島ドラゴンフライズ 朝山正悟 ヘッドコーチ
「こういった結果になってしまったことっていうのは本当にくやしいところ。1本のターンオーバーだったりとか、ああいったところからの走られた展開のところからどうしても重くなってしまった」

10月13日(日)広島ドラゴンフライズ vs. 佐賀バルーナーズ

B1リーグ 第2節 ゲーム2(広島サンプラザ)

一進一退の攻防の中、プレータイムが増えた ロバーツ・ケイン が3ポイントを決めて同点に追いつきます。さらにインサイドに切れ込んで、ジャンプショットを決めて再び同点にします。

広島ドラゴンフライズ ロバーツ・ケイン 選手
「今シーズンに入ってコーチ陣から信頼され、自分も自信を持てるようになり、ベストを尽くしてワンランク上の選手になれるよう試合に臨んでいます」

第2クォーター、調子を上げてきた山崎が3ポイントを決めて逆転。4000人超えの観客を盛り上げます。

第2クォーター終了まぎわ、スターティングファイブで出続ける ケリー・ブラックシアー・ジュニア が確実にシュートを決めて同点に追いつきます。

しかし、残り4秒で元日本代表・金丸晃輔 をカバーし切れず、ブザービーターで3ポイントを決められます。

それでも第3クォーターに入ってもチームは粘り強く戦い、ブラックシアーのゴールで後半で今シーズン初めてリードを奪います。

しかし、5点を追う残り6秒、またもや金丸にスリーポイントを浴び、8点差。今シーズンは、“逆転のドラフラ” から逆に “鬼門となった第4クォーター” 。またしてもここからボールを奪われるターンオーバーを犯し、佐賀の金丸や外国籍選手を止められず、リードを広げられます。

広島ドラゴンフライズ 山崎稜 選手
「確かに去年は後半強いっていうのはありましたね。自分たちが後半弱いなら、その部分をどうしていくかっていうことを詰めていかなきゃいかないなと思います」

9点差をつけられ、敗戦。(広島 81-90 佐賀)4連敗と、連覇への道は厳しい船出となりました。

朝山正悟 ヘッドコーチ
「非常に苦しい状況の中でですね、選手たちが本当に戦ってくれた。そこに尽きるのかなと思います」

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