(春季兵庫県大会 3回戦 神戸国際大付3―1神戸弘陵) 神戸弘陵のプロ注目の最速152キロ右腕・村上泰斗投手(3年)は、六回2死満塁のピンチの場面からマウンドに上がった。フルカウントになり、「絶対に三振を取る」。直球で空振り三振を奪うと、右手でガッツポーズを掲げた。
県大会の初戦では被安打2、14奪三振で完封。この日は強豪校を相手に「7、8割の力で投げた」としながらも、2回と3分の1を投げて4三振を奪い、無失点に抑えた。
チームは1―3で敗れた。「2死満塁から三振を奪えたのは自信になったけど、もっと三振を取りたかった。三振を奪うと、チームが流れに乗る」
3月2日の練習試合で、10人以上のプロ野球のスカウトが見守る中、今春の選抜大会で準優勝した報徳学園の最速151キロ右腕・今朝丸裕喜投手(3年)と投げ合った。高卒プロ入りを目指す村上投手にとって絶好のアピールの舞台だったが、敗れた悔しさが今も忘れられないという。「夏の兵庫大会でもう一度投げ合い、今度はリベンジして甲子園に行きたい。そのために球速を155キロまで上げる」。力強く語った。(森直由)
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