大谷翔平と菊池雄星 今季初対戦 後輩が痛烈なタイムリー
注目
タイムリーヒットは打球速度191.8キロ 自己最速
菊池雄星「打球が速すぎて見えなかった」
第2打席はドジャースが2点リードの2回、2アウト一塁三塁の場面で、ここは大谷選手が158キロの速球を捉えてライトに痛烈に引っ張り、ヒットとしては自己最速の打球速度を更新する191.8キロの痛烈なタイムリーとなって追加点をあげました。第3打席は4回、1アウト一塁の場面で迎え、大谷選手は5球目のカーブにタイミングを外され空振り三振に倒れました。2人の今シーズン初対戦は3打数1安打1打点、三振が1つでした。このあと大谷選手は7回の第4打席で2人目の左ピッチャーと対戦しセカンドゴロでしたが、相手のエラーで塁に残りました。9回の第5打席は左中間への大きな当たりを見せたものの、レフトフライとなってこの試合は5打数1安打1打点で打率は3割4分7厘となりました。試合はドジャースが4対2で勝って連勝を今シーズン最長の「6」に伸ばしました。菊池投手は4回までに4点を失いましたがその後は打者3人ずつで抑え6回まで粘り強く投げてマウンドを降りました。球数は91球、奪った三振が3つ、ヒットは9本打たれて今シーズン最多の4失点で2敗目がつきました。防御率は2.94となっています。
大谷選手の第2打席、菊池投手のこの日最速となる158キロのストレートをライト前にはじき返したタイムリーヒットは、打球速度191.8キロの痛烈な当たりでした。これは、2022年4月10日のアストロズ戦で打ったエンタイトルツーベースヒットの191.6キロを0.2キロ上回り、ヒットとしての自己最速を更新しました。ヒット以外の打球では、先月20日に韓国で行われたことしのシーズン開幕戦でパドレスのダルビッシュ有投手から打ったライト方向への大きなファウルが、同じく191.8キロを記録しています。また、今シーズンの大リーグ全体での最速のヒットは今月23日のナショナルズ戦で大谷選手が打った191キロのホームランでしたが、これもみずから更新しました。大谷選手は試合前までの平均打球速度が152キロと、過去6シーズンと比べて最も速くなっています。
菊池雄星投手は、ドジャースの強力打線に1回と2回で3失点したことについて「配球も含めてもう少し厳しく投げ切ればよかったと思う。特に序盤はスライダーが甘く入ってしまってピンチを広げたところがあったので、カーブをうまく使えていればよかった」と反省点をあげました。その上で「6回までなんとか試合を作れたことはプラスに捉えたい」と5回と6回を三者凡退に抑えるなど尻上がりだったピッチングを振り返りました。注目の大谷選手との対戦では、2回に今シーズン自己最速の158キロのストレートをはじき返され、大谷選手に打球速度191.8キロの痛烈なタイムリーヒットを許しました。菊池投手はこの打席を振り返り「腕を思い切り振ったインコースの悪くないボールだったが、投げた瞬間にライト前に飛んでいた。打球が速すぎて見えなかった」と苦笑いでした。そして大谷選手のバッティングについて「毎年どんどんレベルアップして左右問わずナンバーワンのバッターになっていっていると思う。僕も負けないようにどうやったら抑えられるか日々考えている。自分のレベルアップにもつながるので幸せなことだ」と評価していました。
去年4月以来およそ1年ぶりとなる大谷選手と菊池投手の対戦に、トロントの日本人ファンからは期待する声が聞かれました。夫婦で新婚旅行で訪れたという女性は「菊池投手と大谷選手の対戦を見たいと思っていたのでうれしいです。大谷選手と同い年でずっと応援していたので夢のようです。菊池投手も抑えてほしいですが大谷選手のホームランが見たいです」と話していました。また、両親と一緒に応援に訪れたというトロントに住む男性は、2人の母校、岩手・花巻東高校の校章を書いたプラカードを持ってきていて「花巻東どうしの対戦ということで用意してきました。菊池投手と大谷選手のマッチアップに興奮しています。大谷選手はホームランを打って、でも菊池投手もしっかり抑えるという試合を見たいです」と2人の活躍に期待を込めていました。
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