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「ニュースウオッチ9」で放送
ドジャース入団会見(去年12月)

「活躍して初めてチームの一員になれる。そんな1年にしたい」

そう謙虚に話し、キャンプ序盤から積極的にチームメートとコミュニケーションを取ってチームになじもうとする姿勢が見られました。

妻・真美子さん

キャンプ終盤の2月29日には自身のSNSで真美子さんとの結婚を発表しました。

新天地での大谷選手は公私ともに順調にスタートを切ったように見えましたが、3月20日の韓国で行われた開幕戦では、試合直後に、水原一平元通訳の違法賭博を巡るトラブルが発覚しました。

水原一平 元通訳

大谷選手の口座から1700万ドル近くを不正に送金していた事実も明るみになり、3月26日に大谷選手自身が開いた会見では「僕自身も信頼していた方の過ちというのを悲しく、ショックに感じています」と語りました。

大谷選手がアメリカに渡ってから常に支えてもらってきた存在が突如いなくなり、被害者として捜査に協力しながら試合に出場するという日々に「睡眠が足りていない日が続いていた」と振り返ります。

そして「早く結果を出して認められたい」という焦りも影響して、大谷選手は開幕から自身最長の8試合、40打席ホームランなしと不振に苦しみました。

記録づくめのシーズンに

今シーズンの初ホームランは本拠地で行われた4月3日のジャイアンツ戦で、待望の1本を打ったあと大谷選手は「まず1本出て安心している」と笑顔を見せていました。

その後はホームランの数を順調に伸ばしさらに6月にチームのリードオフマンだったベッツ選手がけがで離脱して1番の打順に入るとキャンプから磨いてきた盗塁の数を一気に増やしていきました。

「40-40」を達成

ベッツ選手だけでなく、マンシー選手やロハス選手、それに山本由伸投手やグラスナウ投手など、チームの主力が次々とけがで離脱する中、後半戦は長打と盗塁で打線を引っ張り、8月23日には史上6人目のシーズンホームラン40本、40盗塁を自身初のサヨナラホームランで決めて見せました。

史上初の「50-50」を達成

そして9月17日に行われたマーリンズ戦で、6打数6安打10打点、ホームラン3本、2盗塁という驚異的な活躍で大リーグ史上初のホームラン50本、50盗塁の「50-50」を一気に達成しました。

大谷選手の活躍もあり、チームは首位をキープしたまま、シーズン終盤を迎え、9月26日の本拠地でのパドレスとの試合では、大谷選手の決勝タイムリーでチームの地区優勝を決めました。

「この時期まで野球ができるということを幸せに感じながらプレーしたい」

初のポストシーズン 最高の結果に

強い気持ちで臨んだ初めてのポストシーズンではパドレスとの地区シリーズ、メッツとのリーグ優勝決定シリーズを順調に勝ち進み、目標だったワールドシリーズまで駒を進めました。

しかし、ようやくたどり着いたこの夢の舞台で思わぬアクシデントに見舞われます。第2戦の7回、二塁へ盗塁をしようとした際のスライディングで左肩を亜脱臼するけがをしてトレーナーに支えられながらベンチ裏に下がりました。

その後の試合の出場も危ぶまれましたが、大谷選手は「チームの士気を下げたくない」とチームメートに第3戦への出場の意思を示すメッセージを送り、世界一への強い思いを示しました。

そのことばのとおり、けがから2日後に行われた第3戦にも先発出場し、けがの影響で本来のバッティングはできなくても、出塁すると左手でユニフォームの襟をつかんで肩を固定したまま懸命に走り、チームを鼓舞し続けました。

ワールドシリーズでは5試合で、ヒット2本、ホームランはなし。

最後は左肩のけがもあって、レギュラーシーズンの大活躍と比べると、決して満足する数字は残せなかったかもしれません。

それでも“チームの勝利”を最優先にすると言い続けてきた大谷選手にとっては、ワールドシリーズ制覇という最高の結果で高校生の時からの夢を実現し、歴史的なシーズンに幕を下ろしました。

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