■第39回東日本女子駅伝(10日、誠電社WINDYスタジアム発着、全9区間・49.195㎞)
今年で最後となる第39回東日本女子駅伝が10日行われ、アンカー9区で埼玉が大逆転優勝を果たした。
東日本エリア18都道県のチームが参加、東日本の中・長距離若手女性ランナーの育成を目的に開催される東日本女子駅伝、4区と8区を中学生区間とし、高校生を3人、3区間以上起用することが義務付けられている。
群馬県からは不破亜莉珠(24、センコー)、不破聖衣来(21、拓殖大4年)、不破珠衣琉(15、大類中学校3年)の三姉妹がエントリーされたが、10月27日に全日本大学女子駅伝に出場した不破聖衣来は出場しなかった。
気温13℃、風速1m/sと絶好のコンディションとなったレース、1区(6㎞)、高校生ランナーがレースを引っ張る中、6大会ぶりの出場となった群馬の不破三姉妹の長女・亜莉珠(24、センコー)は中団に控える展開。中間8㎞付近を過ぎると新潟の橋本和叶(18、新潟明訓高)、北海道の吉田彩心(17、札幌創成高)が引っ張った。残り900mで新潟の橋本がスパートをかけたが、残り200mで北海道の吉田が逆転、高校生が好レースを見せた。群馬の不破亜莉珠は14位だった。
2区(4㎞)、3位でタスキをもらった宮城の米澤奈々香(20、名城大)が3人を抜きトップにたった。残り700mで北海道の石川苺(20、城西大)がトップ、大学生同士の戦いに割って入ったのが長野の川上南海(長野東高1年)、残り500mで大逆転、大学生を押さえて区間賞を獲得した。
3区(3㎞)には秋田でパリ五輪女子マラソン代表の鈴木優花(25)の妹・鈴木彩花(大曲高 3年)が出場、確実な走りを見せて12位でタスキを渡した。4区は(3㎞)の中学生区間、全中1500m優勝の山形・井上佳奈(15、高楯中)が5人抜きの快走を見せた。
8区(3㎞)の中学生区間には群馬で不破三姉妹の三女・不破珠衣琉(15、高崎市立大類中3年)が出場、8位でタスキをもらうと、力強い走りで前を追っていった。沿道から次女・聖衣来(21、拓殖大)も大きな声をかけていた。不破珠衣琉は区間8位と好走、チームも入賞圏内の8位をキープした。
東日本女子駅伝は過去、9区での逆転劇は15回、そして最後となった今大会もアンカー9区(10㎞)で埼玉の山ノ内みなみ(31、しまむら)が6.5㎞付近で逆転、そのまま逃げ切り、大逆転優勝を果たした。クイーンズ駅伝に出場する大塚製薬の小林香奈(23)が好走、プリンセス駅伝では10人抜きを果たしたが、この東日本女子駅伝でも8位から2位へ浮上させる6人抜きを見せた。
【第39回東日本女子駅伝結果 上位10位】
優勝:埼玉
2位:群馬
3位:東京
4位:静岡
5位:長野
6位:宮城
7位:福島
8位:北海道
9位:新潟
10位:千葉
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