巨人が獲得を発表した前DeNA・石川達也投手(26)が15日、都内の球団事務所で入団会見を行った。背番号は「65」に決まった。
DeNA時代に生やしていた髭を剃り、“巨人仕様”で会見に臨んだ石川は「(巨人に)一番最初に声をかけていただいた。巨人でプレーしたいという思いもあったのでとても嬉しかった。リーグ連覇、日本一に貢献できるように頑張りたい」と新天地での活躍を誓った。
自身について「1番自信のあるボールはストレート。自分は奥行きで勝負するタイプ」と語るように、打者のタイミングを外す独特なフォームから、最速151キロのストレートとフォークで打ち取るスタイルの左腕。DeNA時代、1軍での全46登板中45登板がリリーフ登板だった。
会見に同席した吉村禎章編成本部長は起用ポイントを明言しなかったが、「貴重な左腕。26歳という若さで伸びしろを感じている。チーム内には同じ年代の投手が多い中で、切磋琢磨しながら勝ち抜いて、1軍の大事なところを担って欲しい」と期待を寄せた。
まだ、巨人の選手とはコミュニケーションを取っていないという石川。「ベイスターズに在籍していて、ベイスターズの抑え方がわからないので、まずは投手陣とそこからコミュニケーションが取れれば」と話した。
古巣への想いも忘れない。DeNAで同学年だった牧秀悟内野手(26)、山本祐大捕手(26)、知野直人内野手(25)の名前を挙げ、対戦を熱望。中でも、現在侍ジャパンの主力として「世界野球プレミア12」を戦う、DeNAのキャプテン・牧に対しては、「対戦したら抑えたい」と意気込んだ。
来季から加入する巨人のリリーフ陣は、左腕では来日2年目のバルドナード投手(31)が58試合、対左打者のワンポイントで存在感を発揮する高梨雄平投手(32)が51試合と、それぞれ50試合以上の登板を果たし、セ・リーグ優勝に貢献。
巨人のリーグ連覇、2012年以来の日本一へ。現在26歳と若い石川が新天地で新たな花を咲かせる。
石川は、横浜高から法政大に進み、20年育成ドラフト1位でDeNAに入団。22年6月に支配下登録されると、3年間で46登板を果たした。今季開幕を1軍で迎えた石川は、全試合中継ぎで15試合に登板し、防御率1.93の成績。5月26日の登録抹消以降、1度も昇格できず、10月にDeNAを戦力外となっていた。
■石川達也(いしかわ・たつや)
1998年4月15日生まれ、26歳。横浜高(神奈川)~法政大~20年DeNA育成ドラフト1位指名。横浜高時代は、同学年の現楽天・藤平尚真(26)と左右2枚看板で3年夏の甲子園に出場。卒業後に進んだ法政大では、怪我に苦しんだが、20年育成ドラフト1位でDeNAに入団。22年6月に支配下登録されると、今季までの3年間で46試合に登板。10月にDeNAから戦力外。神奈川県横浜市出身。
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