第3回となる野球の国際大会「プレミア12」は、世界ランキング上位の12の国と地域が参加して行われていて、6チームずつ2つのグループに分かれて総当たり戦を行い上位2チームが2次リーグに進みます。

井端弘和監督の下、大会連覇を目指す日本はオーストラリア、韓国、台湾に開幕から3連勝し、17日夜、勝てば1次リーグ突破が決まるキューバとの一戦に臨みました。

佐野恵太選手が先制打

試合は時折雨が強まる悪天候の中行われ、日本は2回、ツーアウト一塁三塁のチャンスでDeNAの佐野恵太選手が追い込まれてからの4球目を捉え、タイムリーヒットで先制するとその後も小刻みに得点を重ね、5回にはDeNAの牧秀悟選手のタイムリーヒットなどで2点を加えて4点をリードしました。

しかし6回、先発した楽天の早川隆久投手が1点を返され、ピンチで2人目として登板したロッテの横山陸人投手も相手の勢いを止められずに連続ヒットで2点を奪われて1点差に迫られました。

このあとリードを2点に広げましたが、7回にはワンアウト一塁二塁で4人目の中日、清水達也投手がピッチャーゴロをファーストに悪送球してランナー2人がかえり同点に追いつかれました。

犠牲フライを放つ栗原陵矢選手

それでも日本は同点の8回、ワンアウト一塁三塁のチャンスでソフトバンクの栗原陵矢選手が、ふだんはチームメートのキューバの6人目、モイネロ投手を相手にフルカウントから犠牲フライを打ち、代走の日本ハム、五十幡亮汰選手がホームにかえって勝ち越しました。

五十幡亮汰選手が生還 勝ち越し

9回はこの大会好リリーフを見せている楽天の藤平尚真投手が5人目で登板しワンアウト満塁のピンチを背負いましたが、最後は2者連続三振で得点を許さず日本が7対6で勝ちました。

これで日本は1次リーグ4連勝として1試合を残してグループBの1位が確定し、東京ドームで行われる2次リーグ進出を決めました。

日本は18日、1次リーグの最終戦となる第5戦でドミニカ共和国と対戦します。

2次リーグ進出は日本 台湾 ベネズエラ アメリカ

野球の国際大会「プレミア12」は17日夜行われた試合の結果、2次リーグに進む4チームが決まりました。

グループBは日本が4連勝で1位を決め、台湾も17日夜のオーストラリア戦に勝って通算成績を3勝1敗として、1試合を残して2位が確定し、2次リーグ進出を決めました。

また、グループAはすでに全試合が終了していてベネズエラが1位、アメリカが2位で、2次リーグ進出を決めています。

2次リーグは今月21日から会場を東京ドームに移して行われ日本、台湾、ベネズエラ、アメリカの4チームが総当たりのリーグ戦を行い、上位2チームが24日に行われる決勝に進みます。

栗原「あしたも勝って日本に帰りたい」

8回に勝ち越しの犠牲フライを打ったソフトバンクの栗原陵矢選手は「すごく力が入りました。全員が力を出し尽くしながらやっていたし、ピッチャー陣もみんな耐えながらやっていたので、そういう中で勝ててよかった」と話しました。

そして「全勝で日本に帰るのが目標だったのできょう勝ててうれしいです。このいい勢いのままあしたも勝って日本に帰りたいと思います」と18日行われる1次リーグ最終戦のドミニカ共和国戦に向けて意気込みました。

井端監督「苦しい試合だった」

井端弘和監督は厳しい試合を制して2次リーグ進出を決め「先制していい流れだったが終盤、キューバが力を発揮してきて苦しい試合だった。選手たちが1点ずつ積み重ねてくれて最後に貴重な追加点があって非常によかった。投手の数も限られていてうまい継投とはいかなかったが全選手が最後まで諦めず戦ってくれて感謝しかない」と振り返りました。

その上で18日のドミニカ共和国との試合について「選手たちは非常に疲れているので、なんとかあと1試合ふんばって勝って日本に帰りたい」と話しました。

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