■ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12 日本 9ー6 台湾(23日・東京ドーム)

日本は台湾に勝利し今大会オープニングラウンドから合わせ8連勝を挙げた。国際大会では2019年プレミア12のメキシコ戦から27連勝。2大会連続となる決勝の舞台へ勢いをつけた。

試合は1回、村林一輝(27、楽天)の先頭打者アーチで先制。さらに森下翔太(24、阪神)、清宮幸太郎(25、日本ハム)、辰己涼介(27、楽天)にもタイムリーが飛び出しリードを広げた。投げては先発の早川隆久(26、楽天)が制球に苦しみ5回途中3失点も2番手・清水達也(25、中日)がピンチの場面で見事な火消しを披露するなどリードを守った。

前日の試合では3ー5と2点ビハインドの展開も坂倉将吾(26、広島)のソロ本塁打、押し出し四球で同点とすると2死から牧秀悟(26、DeNA)に満塁本塁打が飛び出し勝ち越しに成功。そのままリードを守り切り勝利となった。

オープニングラウンドを5戦全勝、スーパーラウンドでもアメリカ、ベネズエラに2連勝を飾った侍ジャパン。スーパーラウンドではグループA上位2チームの1位・ベネズエラ、2位・アメリカとグループB上位2チームの1位・日本、2位・台湾が総当たりで3試合ずつ戦い上位2チームが24日の決勝進出となる。

この日既に行われたアメリカ対ベネズエラ戦でアメリカがベネズエラを破りともに1勝2敗となったため、侍ジャパンは2大会連続の決勝進出が決定。また日本戦を除いた台湾、アメリカ、ベネズエラでの対戦結果は1勝1敗で並ぶが得失点差率で台湾が最上位になるため24日の決勝戦の相手は台湾に決定した。

この試合の先発・早川は今季レギュラーシーズン25試合に登板し自身初の二桁11勝を挙げ、防御率2.54をマーク。プレミア12では前回登板となった17日のキューバ戦では6回途中4安打も4失点(自責4)だった。

その早川の立ち上がりは先頭の陳晨威(26)を二ゴロ、2番・林立(28)を空振り三振。2死を奪うと3番・曽頌恩(24)を遊ゴロに打ち取り無失点に抑えた。

打線はその裏、台湾の先発・陳柏清(26)に対し先頭の村林はカウント2ボールからの2球目、ストレートを弾き返すと打球はレフトスタンドへ。いきなりソロ本塁打が飛び出し先制点を挙げた。さらに2番・佐藤都志也(26、ロッテ)、3番・辰己が四死球で出塁し無死一、二塁とすると4番・森下にレフトへの適時二塁打が飛び出し2点を加え3ー0。5番・佐野恵太(29、DeNA)の二ゴロの間に二塁走者の森下が三塁へ進むと、ここで2番手・江国豪(26)が登板。迎えた6番・紅林弘太郎(22、オリックス)はセンターへの犠飛を放つと森下はその間に本塁へ生還、4点目を奪った。

試合の主導権を握った侍ジャパン、しかし3回表に早川が2死走者無しから先頭打者に四球を与えると3番・曽頌恩にセンターへの適時二塁打を浴び1点を返された。中盤5回表には無死走者無しから2者連続四球で走者を背負うと2番・林立に直球をセンターに弾き返され2点差。3番・曽頌恩に四球を与え満塁のピンチを招くと4番・吉力吉撈鞏冠(30)にも四球、押し出しで1点差に詰め寄られた。

ここで早川は降板、5回途中100球を投げ3安打3奪三振7四球3失点となった。2番手でマウンドに上がった清水は5番・潘傑楷(30)を投ゴロの併殺打に打ち取り2死を奪うと6番・江坤宇(24)を空振り三振に。無死満塁から見事な火消しでリードを守った。

直後の5回裏、台湾の3番手・郭俊麟(32)に対し3番・辰己が四球、5番・佐野が中安打、6番・紅林が四球と満塁の好機を作ると郭俊麟の暴投の間に1点を奪った。なおも2死二、三塁で続く7番・清宮にライトへの適時三塁打が飛び出し7ー3と再び突き放した。

6回表からは3番手・北山亘基(25、日本ハム)が登板。しかし連打を浴び1死二、三塁とすると邱智呈(23)にライトへの2点適時二塁打を放たれ7ー5。その裏、台湾の4番手・王志煊(23)に対しこの回先頭の9番・五十幡亮汰(25、日本ハム)が一塁側へセーフティバントを決め出塁。2番・佐藤は左安打を放つと1死一、三塁。続く3番・辰己はカウント2ー2からツーシームを捉えレフトへの適時二塁打に。2点を取り返し9ー5。

北山は8回までを投げ抜き9回表は4番手・横山陸人(23、ロッテ)がマウンドに上がり、途中出場の2番・林安可(27)にライトスタンドへの被弾を浴びるも後続を抑え試合終了。勝利した侍ジャパンはオープニングラウンドから合わせて8戦全勝。24日、連覇をかけ2大会連続となる決勝の舞台で再び台湾と対戦する。

【スーパーラウンド 決勝・3位決定戦】
11月21日(木) 日本 9ー1 アメリカ(グループA2位) @東京ドーム
11月22日(金) 日本 9ー6 ベネズエラ(グループA1位) @東京ドーム
11月23日(土) 日本9ー6台湾(グループB2位) @東京ドーム
11月24日(日) 決勝 日本ー台湾 @東京ドーム

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