■陸上 2024八王子ロングディスタンス(23日、東京・上柚木公園陸上競技場)

10000mの国内最速記録を目指す「八王子ロングディスタンス」が23日、八王子市上柚木公園陸上競技場で行われた。

昨年は佐藤圭汰(駒大)が27分29秒69で当時のU20日本記録を樹立するなど、1998年の大会発足以降、多くの好記録を生み出してきたこの大会。今年は、来年9月に開催される東京2025世界陸上の参加標準記録(27分00秒00)の突破を狙う「S組」が設定された。

そのS組に出場した、トヨタ自動車のルーキー、鈴木芽吹(23)は27分20秒22という歴代5位のタイムをたたき出し、日本人トップでフィニッシュ。ただ、鈴木に笑顔はなかった。レース後、フィニッシュ地点を呆然と眺めた。「26分台を出すつもりでやってきた。すごく悔しい。実力不足。しっかり一から作り直して、10000mでも5000mでも東京世界陸上を狙っていきたい」と悔しさをにじませた。

その一つ前の組では、同チームのルーキー、吉居大和(22)が27分42秒88と自己ベストをマーク。鈴木のレース中には「芽吹、ファイト」と声をかける場面もあった。

元日に行われるニューイヤー駅伝については、「目標は優勝。しっかりと自分の走りをしたい」と、鈴木も吉居も同じ思いを抱く。今年、2位のHondaに2分以上の差をつけ、圧倒的な強さを見せ4度目の優勝を果たしたトヨタ自動車。ルーキーの走りにも目が離せない。

*写真は左から鈴木芽吹選手、吉居大和選手

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