■国際試合「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」決勝 日本0ー4台湾 (24日 東京ドーム)
侍ジャパンが台湾に完封負けを喫し、大会2連覇はならず国際大会の連勝も27で止まった。先発・戸郷翔征(24 巨人)が5回にソロと3ランの2本塁打を浴びて5回を7安打4失点。打線は台湾投手陣にわずか5回まで3安打で6回以降、8回まで1人の走者も出すことができなかった。9回の攻撃は先頭・辰己涼介(28)が右安打も森下翔太(24 阪神)が二ゴロ、栗原陵矢(28 ソフトバンク)は一直併殺打に倒れ試合が終わった。
台湾とは今大会3度目の対戦。オープニングランウドでは3ー1、スーパーラウンドでは9ー6で2連勝していた。
先発・戸郷翔征(24 巨人)は今季26試合に登板、12勝8敗、防御率1.95、156奪三振はリーグトップ。前回の18日・ドミニカ共和国戦(天母スタジアム)は悪天候の中、4回を5安打2失点(自責2)。昨年のWBC決勝のアメリカ戦は2番手で登板し2回を無安打2四球2奪三振の無失点に抑えていた。
スタメン野手は1番レフト・桑原将志(31 DeNA)、2番セカンド・小園海斗(24 広島)、3番センター・辰己涼介(27 楽天)、4番ライト・森下翔太(24 阪神)、5番サード・栗原陵矢(28 ソフトバンク)、6番ファースト・牧秀悟(26 DeNA)、7番ショート・源田壮亮(31 西武)、8番DH・佐野恵太(29 DeNA)、9)坂倉将吾(26 広島)キャッチャーの不動レギュラーで組んだ。
戸郷は1回2死から陳傑憲(30)に左中間にツーベースを許すも4番・林安可(27)をフォークで空振り三振に取り無失点の立ち上がり。
台湾の先発・林昱珉(21)は最速151キロ左腕で前日に急遽、先発を回避し決勝・日本戦に備えた。1回、桑原は右飛、小園は空振り三振、辰己は二ゴロと三者凡退に終わる。
戸郷は3回2死から四球と台湾リーグ今季の首位打者・林立(28)に右安打で一・三塁とするが陳傑憲を遊ゴロに打ち打ち取った。
直後の3回の攻撃で先頭・源田が投内安打、1死後に坂倉が四球で一・二塁とするが桑原は空振り三振、小園が中飛に倒れ先制できず。
4回の攻撃で先頭・辰己が四球も森下、栗原、牧と台湾の好守もあり全て凡打に打ち取られた。
戸郷は直後の5回、先頭・林家正(27)にカウント0ー1から150キロのストレートを叩かれ逆方向の右中間スタンドへソロアーチを運ばれ1点を先制される。
さらに1死から四球と単打で一・二塁とすると陳傑憲にフルカウントから150キロのストレートを捉えられ、左中間スタンドへ3ラン本塁打を叩き込まれ、0ー4となる。
台湾は5回からオリックスと西武に在籍しNPB通算4勝を挙げた右腕・張奕(30)に2死から坂倉と桑原の連打で一・二塁も小園は一ゴロに倒れ反撃できず。
6回から2番手・隅田知一郎(25 西武)が今大会4度目の登板。隅田は三者連続空振りに斬って取るが6回の攻撃は張奕に辰己、森下、栗原のクリーンナップが三者凡退に倒れた。
隅田は7回、陳晨威(26)と林立に連打され無死一・二塁とし1死後に重盗を決められ1死二・三塁とするが林安可にあわや本塁打の大ファウルを打たれた後に空振り三振に取る。
続く潘傑楷(30)に源田への打球が遊内安打タイムリーと判断されるも井端弘和監督(49)がチェンジしアウトに判定が覆り九死に一生を得て無失点で切り抜けた。
だが直後の7回の攻撃も張奕に牧は二ゴロ、源田は一ゴロ、佐野は空振り三振と走者を出せない。
8回は3番手・藤平尚真(26 楽天)が今大会6試合目の登板。藤平は先頭・江坤宇(24)に左中間にツーベースから1死三塁とするが後続を抑え得点を与えない。
台湾は8回のマウンドは3番手・陳冠宇(34)、DeNA、ロッテに在籍しNPB通算11勝を挙げてる。8回の攻撃で坂倉は空振り三振、桑原は投ゴロ、小園は空振り三振に終わった。
9回は守護神・大勢(25 巨人)が2死から走者を出すも無失点に抑えた。9回は台湾の4番手・林凱威(28)に先頭・辰己が右安打で出塁も無得点に終わった。
試合後、井端監督は「負けたのは私(監督)の責任、これだけ過酷なスケジュールの中、選手が頑張ってくれた。感謝したい。(今後に向けて)選手たちがさらに成長してくれるとうれしい。」と淡々とコメントした。
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