横綱審議委員会は25日夕方、東京 両国の国技館で開かれ、会合のあと、山内委員長が記者会見しました。

この中で、九州場所で14勝1敗の成績で初優勝を果たした琴櫻について「申し分のない相撲だった。今場所は大関最高位として土俵を引っ張っていくという自覚が表れていた。優勝したあともおごらず、高ぶらずとすでに将来の横綱というものに近い風格を漂わせた」と高く評価しました。

また、千秋楽で琴櫻に敗れたものの、13勝を上げた大関 豊昇龍については「場所の序盤で取りこぼしをする悪いケースも見られず、強引な投げ技も影を潜め、正統な相撲の型を学ぼうとしている。将来の横綱を意識した気迫と自覚が出てきた」と評価しました。

そのうえで、山内委員長は、来年1月の初場所について「横綱へのダブル昇進は可能性として全く排除しないし、願っている」と期待を示しました。

一方、持病の糖尿病や腰やひざのけがの影響で2場所連続で休場した横綱 照ノ富士については「今場所の若い力士の台頭が自分自身の問題について納得できるような道筋や条件を模索する基盤がでてきたのではないか。照ノ富士の日頃の精進や努力を勘案して来場所など、土俵に復帰することも含めて最善の判断をするよう期待している」と述べ、本人の意思を尊重する考えを重ねて示しました。

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