大正12年に始まったラグビーの「早明戦」はことしで100回目を迎え、1日、国立競技場には4万人余りのファンが集まりました。
試合は序盤から激しい攻防となり、前半13分に早稲田がサイドへの展開から、キャプテン、佐藤健次選手のトライで先制ずれば、明治もその5分後、モールからプロップの檜山蒼介選手がトライを奪い、5対5の同点に追いつきます。
その後も互いに得点をあげて、前半は早稲田が12対10とわずかにリードして折り返しました。
後半に入るとまず11分に、明治のセンター、秋濱悠太選手が中央突破から逆転のトライ。
しかし、17分に早稲田が明治のお株を奪うモールの押し込みから佐藤選手がこの試合、2つめのトライをあげて17対17と再び試合を振り出しに戻します。
このあと早稲田がフルバックの矢崎由高選手のトライなどで10点差をつけてリードしますが、明治も追い上げて3点差まで詰めより、終了間際にも相手陣地深くまで攻め込みましたが、最後は早稲田が守りきって、27対24で競り勝ちました。
早稲田は6年ぶりの優勝、さらに17年ぶりの全勝優勝で花を添えました。
早稲田大 佐藤健次キャプテン「ディフェンスがポイント」
早稲田大のキャプテン、佐藤健次選手は「国立競技場で優勝を決められてすごくうれしい。過去4年は明治に勝ててなかったので勝った瞬間に先輩たちの顔が浮かんで泣かないつもりだったが涙がでた。少しはずかしいです」と苦笑いで喜びを語りました。
接戦となった試合については「こういう展開になるのはわかっていたのでトライを取られても落ち着いて自分たちのプレーをすると言い続けてきた。きょうはディフェンスがポイントだったのでそこで取り返せてよかった」と振り返りました。
早稲田大 矢崎由高「一喜一憂せず初心にかえり練習」
早稲田大のフルバックで日本代表にも選ばれている矢崎由高選手は「ここ何試合か自分のパフォーマンスに納得できていなかったが、きょうは少し自分に点数をあげられる試合だった。前の早慶戦のあとに自分に必要なものはなにかを見つめ直して改めて臨めたのがよかった」と自身を評価しました。
また、大学日本一になったときにだけ歌うことが許されるラグビー部の歌、「荒ぶる」を用いて、「目標は全国大学選手権で優勝して『荒ぶる』を歌うことで、きょうの勝利はその一環にすぎない。一喜一憂せず、初心にかえって、また練習したい」と述べ、気持ちを引き締めました。
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