野球殿堂入りの新たな候補者は3日に発表され、プロ野球で引退から5年以上経過した人が対象となる「プレーヤー表彰」の候補者に、新たに4人が加わりました。

【プレーヤー表彰】

▽このうちイチロー氏は、ドラフト4位でオリックスに入団し、3年目の1994年にプロ野球史上初のシーズン200本安打を達成し、この年から7年連続で首位打者に輝きました。

その後、大リーグ、マリナーズに移籍しデビューした2001年に新人王とMVP=最優秀選手を同時に受賞したほか、10年連続でシーズン200本安打をマークし、2004年には今も破られていない262本のシーズン最多安打記録を打ち立てるなど、大リーグ通算3089安打、日米通算で4367安打を積み重ねました。

イチロー氏は、アメリカ野球殿堂入りの候補者にも選ばれています。

また、
▽阿部氏は、2001年にドラフト1位で巨人に入団し、ゴールデン・グラブ賞を4回受賞したほか、首位打者と打点王のタイトルを獲得し、プロ通算で2132安打、ホームラン406本をマークするなど強打のキャッチャーとして活躍し現在は巨人の監督を務めています。

このほかに、
▽巨人や大リーグ、レッドソックスなどでプレーし、「100勝100セーブ100ホールド」を達成した上原浩治氏
▽ロッテ一筋でプレーして首位打者にも輝き、通算2000本安打を達成した福浦和也氏も
新たに加わり、「プレーヤー表彰」の候補者は28人となりました。

【エキスパート表彰】

プロ野球の監督やコーチを務めた人などが対象の「エキスパート表彰」には、
▽阪神とオリックスで監督を務め、阪神では1期目の2005年にリーグ優勝、2期目となった2023年、18ぶりのリーグ優勝と、38年ぶりの日本一に導いた岡田彰布氏
▽横浜の監督を務めたほか、コーチとしてもヤクルトなど4球団で指導にあたった尾花高夫氏の
2人が加わり、候補者は合わせて20人となりました。

【特別表彰】

さらに、アマチュア野球や審判など、幅広く野球の発展に貢献した人をたたえる特別表彰の候補者には
▽戦前、日本の統治下にあった台湾の嘉義農林高校を率いて夏の甲子園に出場し、準優勝に導いた故・近藤兵太郎氏
▽日本の野球史研究の第一人者とも言われる、故・斎藤三郎氏の
2人が加わりました。

野球殿堂入りは、候補者の中から投票によって選ばれ、2025年1月16日に発表されます。

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