■MLB ダイヤモンドバックス 0ー8 ドジャース(日本時間2日、アリゾナ州フェニックス、チェイス・フィールド)

ドジャースの山本由伸(25)は2日(日本時間)、敵地でのダイヤモンドバックス戦に先発。6回、94球を投げて、被安打5、奪三振5、四死球2、失点0で防御率は2.91。今季3勝目を挙げた。大谷翔平(29)は今季33試合目で、初のスタメン外でベンチスタートも代打での出場はなかった。

前回4月26日(同)は6回無失点で2勝目を手にした山本、「とにかくコントロールもストレートもピッチングの基本部分になってくると思うので、そこは大事にしていけたら」と登板後に話していた。

山本は、移籍後3度目となる中5日での登板。捕手は前回と同じくA.バーンズ(34)が務めた。今季7試合目の登板で、3勝目を目指す山本は、立ち上がり先頭・1番・J.マッカーシー(26)に対し、カウント3-2からピッチクロック違反となり四球で歩かせるも、続くL.グリエルJr.(30)をスプリットでショートゴロダブルプレー。流れをつかみたいところだったが3番・K.マーティー(30)をカウント0-2と追い込み3球目、外角低めにスプリット。このボールを取ってもらえず。8球目のカーブをレフトへツーベースを浴びた。それでも4番・C.ウォーカー(33)をファーストフライに打ち取り、無失点で切り抜けた。

ドジャースは2回、1死一塁で6番・A.パヘス(23)がチェンジアップを上手くすくい上げてレフトスタンドへ今季3号の先制ツーラン。山本と同じルーキーが大きな先制点をプレゼントした。さらに1死一、三塁で山本をリードする9番・キャッチャーのバーンズが左中間へタイムリーツーベース。止まらないドジャース打線は1番・M.ベッツ(31)がセンター前への2点タイムリーとこの回、5得点を挙げた。

大量援護を貰った山本は2回、先頭打者にヒットを許したが、後続の3人をストレートで全て外野フライに打ち取った。3回、先頭の9番・T.バーンハート(33)はカーブでこの試合、初三振を奪うと、1番・マッカーシーは96マイル(154キロ)のストレートでバットを折りピッチャーゴロ。2番・グリエルJrもストレートを詰まらせショートゴロ。3者凡退に抑えてリズムをつかんだ。

勝ち投手の権利がかかる5回、1死からヒットを与えたが9番・バーンハートはカーブで空振り三振、1番・マッカーシーはスプリットで空振り三振と2者連続三振で勝ち投手の権利を手にした。6回は1死から四球を許したが前日1日(同)に逆転サヨナラホームランを放っている4番・ウォーカーをスプリットで空振り三振、2死一、二塁を招いたが6番・スアレスをサードゴロに打ち取り、この回も無失点。山本はグラブを叩きながらベンチに戻った。

山本は6回、94球を投げて、被安打5、奪三振5、四死球2、失点0で防御率は2.91。3勝目の権利を手にして降板、中継ぎに託した。ドジャースは3人の投手リレーで8対0で快勝、敵地9連戦3カード勝ち越しを決めた。さらにこの日はタイガース・前田健太(36)、カブス・今永昇太(30)、そして、ドジャース・山本と日本人投手3人が先発し、3人とも勝ち投手になるのはメジャー史上初めての事となった。

【日本人3投手が同日勝利】
■2000年8月19日 
野茂英雄(アスレチックス:先発)
大家友和(レンジャーズ:先発)
長谷川滋利(エンゼルス:救援)

■2001年4月27日
野茂英雄(レッドソックス:先発)
鈴木誠(ロイヤルズ:先発)
吉井理人(エクスポズ:救援)

■2002年6月20日
大家友和(エクスポズ:先発)
石井一久(ドジャース:先発)
伊良部秀輝(レンジャーズ:救援)

■2023年5月31日
菊池雄星(ブルージェイズ:先発)
千賀滉大(メッツ:先発)
藤浪晋太郎(アスレチックス:救援)

■2024年5月2日
前田健太(タイガース:先発)
今永昇太(カブス:先発)
山本由伸(ドジャース:先発)

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