プロ野球選手の年俸は昭和55年から選手会が毎年調査していて、ことしは外国人選手などを除いた716人を対象に行いました。

その結果、12球団の選手の平均年俸は4713万円で、去年と比べて245万円、率にして5.5%増えました。

リーグ別では
▽セ・リーグは、去年より8.2%増えて過去最高の4923万円
▽パ・リーグは、2.6%増えて4498万円でした。

球団別では
▽1位がソフトバンクで6806万円
▽2位は巨人で6243万円
▽3位は阪神で5595万円
最も低かったのは日本ハムで3483万円となっています。

1位のソフトバンクと最も低かった日本ハムの差は過去10年で最も小さくなっているということですが、選手会によるとトータルの年俸ではおよそ20億円の差があり球団間の格差が依然として大きいとしています。

また、各球団の年俸の中央値をみると、ソフトバンクは12球団で最も低い1200万円となっていて、選手会では同じ球団内であっても格差が生じているとしています。

選手会の森忠仁事務局長は「年俸の格差については競争社会なのでいいのではというところもあるが、選手の意思で移籍もなかなかできない中、公平な競争が行われ、年俸が正当に評価されてるのか疑問だ」と指摘しています。

昨シーズン オフの契約更改「満足度」5段階評価では

選手会は昨シーズンのオフの契約更改の「満足度」を5段階評価で聞いた調査結果も発表しました。

それによりますと「大きく満足」と「満足」を選んだ選手の割合が
▽最も高かったのがソフトバンクで62.79%
▽次いで阪神が60%となりました。

一方
▽最も低かったのが、前回に続き楽天で7ポイント余り上がったものの31.58%でした。

調査の中では
▽全球団で代理人をつけて交渉することが認められているものの、球団によっては代理人をつけられない環境があることや
▽査定についての項目表を持ち帰ることができず、その場でサインをしなければならない状況になる球団があるとの意見が寄せられたということです。

選手会では「どういう結果をだせば年俸に反映されるのかまだいろいろな球団ではっきりしないので、金額の交渉も納得感が得られない部分があるのではないか」としています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。