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■カタログ撮影は「ゴルフより難しい」

晴れ着に身を包む山下美夢有選手 この記事の写真

2月、晴れ着に身を包み祝福されていたのは、プロゴルファー・山下美夢有選手。恩師からの祝辞。

大阪桐蔭高等学校 今田悟校長
「これまで美夢有さんを支えてこられたご家族の皆様、本当におめでとうございます」 家族と共に写真撮影

家族と共に写真撮影、そしてお色直し。

お色直しを行い… 山下選手
「パパ、ママ、勝将、蘭。私の一番の支えになってくれて、本当にありがとう」

まるで結婚式のような催しは「ある偉業」を祝うために開催されたものでした。

偉業を祝う催しを開催

去年、山下選手は過去に7人しかいない2年連続の年間女王を史上最年少で獲得。その偉業を祝うため、親族や関係者などたくさんの人が集まったのです。

契約メーカーのカタログ撮影

注目度は増すばかり。この日は契約メーカーのカタログ撮影。

前よりは慣れてきたが… 山下選手
「前よりはだいぶ、慣れてきましたね。難しいですね。キメないといけないっていうのが」
「(Q.ゴルフと撮影、どっちが難しいですか?)こっち(撮影)です。ゴルフはもう普段プレーしているんで慣れているじゃないですか。やっぱ慣れてないので。慣れていないという部分が難しい」

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■父は「全然当たらない」のに…

■父は「全然当たらない」のに…

そんな山下選手のルーツを探るため、密着しました。まず訪れたのは奈良県。山下選手が自宅に招き入れてくれました。家の一角にあったのは…。

自宅に室内練習場 山下選手
「それこそオフとかは外の練習場とか行かずに、もう室内、ここで練習してって感じです」

なんと、室内練習場。ゴルフ部屋には幼少期から使ってきた道具が丁寧に保存されていました。

幼少期からの道具も丁寧に保存 山下選手
「私が小さい時に使っていたクラブ残してあります。小さい時に使ってたやつです」

幼いころはどんな子どもだったのでしょうか?両親に話を聞きました。

母・有貴さん
「(Q.習い事って何されてました?)スケートとバレエをやってました。バレエは姿勢にもいいし体幹もできるし、スケートもバランスって大事じゃないですか」 習い事は?

意外にも、小さい頃に取り組んだのはバレエとスケート。では、ゴルフに出会ったきっかけとは?

有貴さん
「主人がたまたま仕事の得意先の方からちょっと人足らんからゴルフに来てくれないかと言われて」 5歳にもかかわらず… 父・勝臣さん
「最初に行かなあかんって言ってる前に、一回打ちっ放し行こうって行ったら(僕は)全然当たらないし、娘まだ5歳だったけど、大人のクラブ持って振り回したらバンバン当たるんですよ。それで『ゴルフをやりたい』って言った」 「とりあえず打つのが楽しかった」 山下選手
「家の近くの室内練習場で毎日練習していて、そこで練習していた時にすごく楽しくて。もうとりあえず打つのが楽しかった。あんな小さいカップに入れるじゃないですか。すごく楽しかったっていう印象しかなかったです」 ゴルフにのめり込む

とにかく「楽しい」その一心でのめりこんだゴルフ。当時のこんな思い出話もありました。

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■優勝しても“反省会”

■優勝しても“反省会”

勝臣さん
「これ、小学校1年生の時かな」 山下選手
「(Q.覚えてます?)覚えてます。これは幼稚園の頃に書いたんですよ」 初めてのサイン

初めてのサインに書かれていたのは「将来の夢は賞金女王」。はっきり目標を掲げていました。そこからゴルフに打ち込み、メキメキと上達。

19歳でツアー初優勝

19歳にしてツアー初優勝を飾ると、その翌年から2年連続で年間女王に輝きました。その強さの理由は何なのでしょうか。

「努力家」 有貴さん
「本当に感心する努力家やね。追求します、納得いくまで。練習もやめないし」 勝臣さん
「小さい時からプロゴルファーになりたいって言っていて。僕らもそれなら本気でやるでって」 有貴さん
「(プロになって)優勝した帰りですよ。『お疲れ、よく頑張ったな』って言うと『ありがとう』って必ずこの会話。そしたら『パパ何番のな、セカンドショットあれどう思った?』って言って。『あれはな、ちょっとここがこうなっとった』って。もうやめぇや、優勝したのに。きょうぐらい自分褒めって。だから強くなっていく、この2人は」

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■追い込むトレーニング…さらなる高みへ

■追い込むトレーニング…さらなる高みへ

黙々と球を打つ山下選手

あくなき向上心。それはオフの練習を取材した際にも垣間見えました。

黙々と球を打つ山下選手。特別変わった練習はせず、ただ納得するまで球を打ち続けます。

両手のマメが潰れる

練習途中、グローブを外した手を見てみると、マメが潰れていました。

山下選手
「右も左もです」 パッティング練習でミスをすれば…

それでも打ち続ける徹底ぶり。パッティング練習では、ミスをすれば自分へのペナルティーに腕立て10回。

新たなトレーニングに取り組む

今年は新たなトレーニングにも取り組みました。敏捷(びんしょう)性を上げる様々なダッシュや、体幹を鍛える地味にキツイものも…。

自らを追い込む

女王に君臨してもなお、自らを追い込んできました。

悲鳴が… 山下選手
「いやー、まじヤバい。股関節えぐい」

そして今年も、ツアー2勝を挙げた山下選手。ただ優勝しても、この後はやっぱり反省会。

優勝直後でも反省会 勝臣さん
「3パットの反省会(笑)」 有貴さん
「いつもなんです。いいですよね、きょうくらい自分褒めても」

常に高みを目指し続ける山下選手。今後の活躍からも目が離せません!

【年に1度のゴルフ団体戦】2024年12月8日(日)日立3ツアーズ選手権
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