有明テニスの森で開催されている、日本ピックルボール史上最大規模の国際大会「PJF ピックルボールチャンピオンシップス2024」が15日、最終日を迎えた。
爆発的な流行を見せるアメリカからトッププロも参戦するだけでなく、ルクセンブルクやオーストラリア、アジア各国をはじめ約300人の海外選手が集結。ピックルボール特有の心地よい打球音が有明に響き渡った。
最終日となったこの日は、エキシビションが開催され、現役メジャーリーガーのジェームズ・イグナトウィッチ選手(24)といったトッププレーヤーだけでなく、林芳正官房長官(63)や政治評論家の杉村太蔵氏(45)もプレー。39歳年下のイグナトウィッチ選手と組んだ林官房長官はスマッシュを決めるなど、5月から始めたとは思えない軽快なプレーで観客を沸かせ、ペアを組んだイグナトウィッチ選手もそのプレーを称えた。
イグナトウィッチ選手は「プロスポーツとしての発展ももちろんだが、レクリエーションとしての楽しみも広がっていくのではないか。誰にでも愛されるスポーツとして大きくなっていくだろう」と日本での将来に期待を寄せる。
そして最後に登場したのは現役プロテニスプレーヤーのダニエル太郎(31)。190センチを超える長身を活かした強烈なフォアハンドでポイントを奪うなど、「2、3回練習したくらい」とは思えないプレーを本場のプロ相手に披露した。「やってみたらすごく楽しくて。色んな人と一緒にプレーできるのが気軽な感じで、とても健康的な環境だと思う。どんどん続けていきたい。体の面でもテニスより長くできるスポーツだと思うのでテニスの引退後とかもやってみようかなという考えも今はある」と語った。
2025 年トレンド予測 100(「日経トレンディ 12 月号」11 月 1 日発売)にランクインし、 “令和の新スポーツ”として注目を集めているピックルボール。日本の街中でプレーをみかける日も近いかもしれない。
【ピックルボールとは】
テニス、卓球、バドミントンの要素を組み合わせたラケットスポーツ。広いスペースを必要とせず、老若男女が楽しめる競技である一方、アメリカではプロスポーツとしても盛り上がりを見せている。アメリカの競技人口は 1,360 万人、一度でもプレーをしたことがある人は 2023年時点で4,830 万人(アメリカの人口の 6 人に 1 人)に及ぶ。
*写真は握手をかわすダニエル太郎選手(左)とイグナトウィッチ選手(右)
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