■第39回静岡国際陸上競技大会(3日、静岡・小笠山総合運動公園静岡スタジアム)

女子走高跳に日本選手権で連覇を果たしている髙橋渚(センコー)が出場し、1m88と自己ベストを1㎝更新し、優勝を果たした。

髙橋は1m73から登場すると1回目で成功、これでリズムをつかむと、1m85まで全て1回目でクリアした。自己ベスト1m87より1㎝高い1m88に挑戦、背中が触れてバーが揺れたが落ちず、1回目で成功し安堵の表情を見せた。

そして、1m91の1回目、ファンに手拍子を求めてスタートを切ったが背中がバーに触れてしまい失敗。最後の3回目も失敗したが声援を送ってくれたファンに深々と礼をして笑顔を見せた。オーストラリアのE.ショウ(19)も1m91を3回失敗、試技回数で髙橋の優勝となった。

「もっと高い目標も持ってやっているので、まだまだこれも過程だなと考えています。(1m)90をクリアして、パリ五輪出場を目指しています」と力強く語った。

男子400mハードルでは波乱が起きた。パリ五輪参加標準記録を突破している豊田兼(21、慶応大)と黒川和樹(22、住友電工)の一騎打ちと見られたレースだったが、黒川は序盤からスピードに乗れず失速。豊田は大きなストライドで先頭に立ったが、最後のハードルを終えた時点で筒江海斗(25、スポーツテクノ和広)に並ばれ、ゴール直前で振り切られ2位に終わった。黒川はこの組最下位の8位に沈んだ。

また男子200mでは昨年の世界陸上ブダペスト代表の鵜澤飛羽(21、筑波大)が20秒26(‐0.4)で連覇した。前々回の覇者・飯塚翔太(32、ミズノ)は鵜澤に続く2位で、20秒46だった。

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