■女子第36回全国高等学校駅伝競走大会(24日、たけびしスタジアム京都発着、全5区間・21.0975㎞)
高校ナンバーワンを決める全国高校駅伝女子が22日、京都で行われ、女子は長野東(長野)が1区からトップを守り切り完全優勝、2年ぶり2度目の歓喜となった。
師走の都大路で行われた女子第36回全国高等学校駅伝競走大会、47都道府県代表に加え、11の地区代表も出場し、全58チームが出場した。今回からルールが変更となり、留学生の出走区間が男女ともに3km区間と限定となり、男子は2区と5区、女子は3区と4区となった。
気温は約9℃、風は0.1m/hのコンディションとなった。1区(6km)、いきなり最長区間となり58チームがそろった展開、スタート直後のスタジアムでは混戦となり、埼玉栄(埼玉)の選手がつまずくシーンが見られた。3㎞の中間地点でも先頭集団は混戦、去年大逆転優勝を果たした神村学園(鹿児島)はやや遅れ始めた。
残り1㎞で先頭集団は11人に、山田(高知)が先頭を引っ張ったが、残り200mで長野東(長野)の真柴愛里(2年)がスパート、トップでタスキを渡した。2位には地元の立命館宇治(強と)、3位には2年連続準優勝の仙台育英(宮城)。去年優勝の神村学園は27位と出遅れた。
2区(4.0975km)には注目の久保凛(16、東大阪大敬愛高校)が出場、去年は大会前に虫垂炎となり欠場、今大会が初出場となった。21位でタスキをもらうと、ゆったりとしたフォームで最初の1㎞を3分6秒、あっという間に5人抜きを果たした。2006年の小林祐梨子(須磨学園)がマークした12分35秒にあと12秒届かない12分47秒だったが区間賞を獲得した。
7月の長距離強化記録会、女子800mで1分59秒93をマーク、日本人選手として初の1分台突入となる日本新記録を樹立した久保、そのスピードを生かして、中間地点では12位グループへチームを押し上げた。最後までスピードが落ちず16人抜きの5位でタスキを渡した。
トップは1年生の川上南海が粘りの走りを見せて長野東がトップをキープ、2位に大阪薫英女(大阪)、3位に諫早(長崎)となった。
3区(3km)、留学生区間となったが長野東はキャプテンの窪田舞(3年)がリードを守り、2位の大阪薫英女とは11秒差、残り2区間の勝負となった。
4区(3km)、ここもスピード勝負となる区間、1位の長野東は1年生の今井玲那が中間地点で2位の大阪薫英女に15秒差とする好走、落ち着いた走りでトップをキープ、長野東は2人の1年生がしっかりとした走りを見せた。
5区(5km)、ここまでいいリズムで来た長野東はアンカーの田畑陽菜(2年)に2位、大阪薫英女子に21秒差をつけてタスキを渡した。2位・大阪薫英女のアンカー・小田美月(3年)はややトップスピードで入り2㎞付近で長野東との差を10秒に縮めた。
それでも3㎞付近でも長野東の田畑は落ち着いた走り、大阪薫英女の小田との差は10秒と縮めなかった。大阪薫英女子の小田は前半飛ばしすぎ、残り1.5㎞付近で3位の仙台育英の細川あおい(3年)にとらえられて3位、仙台育英が2位に浮上した。
残り1㎞で長野東の田畑はタイムを挙げて後続を突き放した。最後まで走りのリズムが崩れす、長野東が2年ぶり2度目の優勝、1区からトップを譲らず完全制覇となった。
【女子第36回全国高等学校駅伝競走大会 上位10チーム】
優勝:長野東
2位:仙台育英
3位:大阪薫英女学院
4位:立命館宇治
5位:神村学園
6位:東大阪大敬愛
7位:筑紫女学園
8位:銀河学園
9位:青森山田
10位:埼玉栄
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