■ナッソー2024世界リレー(5日、バハマ・ナッソー)

世界リレーが5日、開幕した。男子4×100mリレーに出場した日本は、予選4組に登場し、38秒10で1位に入り、パリ五輪出場権を獲得した。

今回の世界リレー、日本は男子4×100m、4×400m、女子4×100m、男女混合4×400mの4種目に出場。今大会はパリ五輪の出場国選考を兼ねており、5日の予選で各組の上位2チームに入り決勝に進めば、五輪出場枠を獲得。予選で3位以下でも、6日の敗者復活戦で各組2位以内に入れば出場枠を得られる。 

日本は最終予選4組に登場。1走は、世界陸上100m2大会連続ファイナリストのサニブラウン アブデルハキーム(25、東レ)、2走は昨年のアジア選手権100m王者・栁田大輝(20、東洋大)、3走にはアジア大会杭州200m覇者、上山紘輝(24、住友電工)、そしてアンカーには三輪颯太(21、慶應義塾大)が起用された。

日本は1走のサニブラウンがスタートダッシュに成功し、1位で栁田にバトンを渡す。栁田もスピードに乗った走りでリードを守り3走の上山に繋ぐ。バトンパスもスムーズに成功し、1位のままアンカーへ。三輪は2位の中国に迫られるも、何とか逃げ切り1位でフィニッシュ。38秒10の今季ベストタイムをマークし、明日行われる決勝進出を決めた。日本はこれでパリ五輪出場権を獲得、10大会連続の五輪出場となった。

日本は08年北京と16年リオで、銀メダルを獲得。21年の東京大会では決勝でバトンが繋がらず途中棄権に終わった。今夏のパリ五輪はリベンジの舞台となる。

レース後、1走を務めたサニブラウンは「とりあえず1番で渡して、あとは頑張ってって感じで。悪くなかったんじゃないかと思います」と笑顔を見せた。2走の柳田も「(サニブラウンが)先頭で来るの分かってたんで、散々プレッシャーかけられていた」と顔をほころばせた。3走の上山は「最高の流れで来たので、最後三輪が何とかしてくれると思って年下ですけど任せました」と話し、今大会が世界大会初の日本代表となった三輪は「緊張してたんですけど、ベテランの3人が確実に1位で来ることが分かってたので、何とか繋がってパリの切符を掴めて良かったです」と安堵の表情を見せた。

「これからですね、でも」と話した最年長のサニブラウンは「これでしっかり練習することができるので、試合数を重ねてパリではもっといいバトンパスができれば、金メダルも狙えると思うので、これからも1つ1つを大事にしていきたい」と、早くも先を見据えた。

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