バドミントンの国・地域別対抗戦トマス杯、ユーバー杯を戦った男女日本代表が6日、中国から帰国した。この大会を最後に代表引退を表明した桃田賢斗(29、NTT東日本)が成田空港で取材に応じた。

トマス杯ではグループリーグのシングルス3試合に出場し、いずれも勝利した桃田。試合を振り返って「今まで一緒に頑張ってきた仲間たちに応援されながら、試合ができてすごく幸せな最後の国際大会だった」と仲間への感謝を述べ、「やり切ることができたんじゃないかと思います」と胸を張った。

桃田は2015年に全日本総合選手権で初優勝を果たし、2018年から3連覇を達成するなど合計6度、日本の頂点に立った。世界選手権も2018年、2019年と優勝しトップを走り続けた。その一方で、2016年には東京都内の違法カジノ店で賭博をしていたことが発覚、日本バドミントン協会から無期限の出場停止処分を受けた。さらに2020年1月、マレーシアで交通事故に巻き込まれ、顎、唇、眉間などを裂傷する大怪我を負った。右眼窩底骨折も判明し人生で初めて手術を行うなど試練が続いた。

約10年に及んだ日本代表生活。「しんどいことばかりだったんですけど、そんな中でもたくさんの人に支えて頂いて、頑張ることができたかなと思います」と周囲への感謝も口にした。

日本代表としては区切りをつけるが、バドミントン選手としての活動は続けるという桃田。「(日本代表を)やめてからも大変なことはたくさんあると思うんですけれども、もっともっとバドミントンというものを色んな人に知ってもらえるように、バドミントンをまた違う角度から取り組んでいけたらいいなと思います」と今後の目標についても話した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。