■MLB カブス 3x-2 パドレス(日本時間8日 イリノイ州シカゴ、リグリー・フィールド)
カブスの今永昇太(30)が本拠地でのパドレス戦に先発。ここまでデビューから無傷の5連勝、防御率0.78で、3・4月のナ・リーグ最優秀新人に選出されるなどまさに“無双”状態だった今永。この日は、今季最長となる8回に痛恨の逆転弾を浴びたが、その後チームはサヨナラ勝ち。今永の初黒星が消え、日本人投手最長タイのデビュー6連勝へ望みをつないだ。
今永は1点リードの8回に1番・プロファーに逆転の2ランを浴びるまで、無失点の快投。7回0/3(102球)、7安打2失点、8奪三振(1四球)で、防御率は1.08とし、両リーグトップは変わらず。
試合後、今永はチームの劇的サヨナラ勝ちについて「ちょうど登板後のストレッチをしてたところだったんで、慌てて着替えてグランドに行きました」と勝利の瞬間のエピソードを。
6回は一・二塁のピンチを招くも4番・マチャドをストレートで空振り三振、続くボガーツはスプリットで空振り三振に仕留めマウンド上で吠えた。「確実に試合のターニングポイントになる場面ではありましたし、あそこでマチャド選手とボガーツ選手っていう本当に強力な選手を迎えるっていうところで。三振取れたらいいなと思いながら投げていて、自分の思った通りにそれが実行できたので安心しました」と振り返った。
ピンチを切り抜けた際には、3万人以上のファンの歓声が響き渡った。「やっぱり、いざああいう歓声を聞くと、ボガーツ選手をツーストライク追い込んだ時から拍手が始まって、開幕戦のロッキーズ戦の時の拍手とは違うような歓声だったので、本当にあの瞬間は幸せな瞬間でした」とし、「あと最近ちょっと寝起きが悪いので、あの歓声をアラームにしたらスッキリ起きられると思います(笑)」と報道陣を沸かせた。
また以前のインタビューで「自分は良いピッチャーではない。バッターも対策をしてくる」と話していた今永に対し、「良いピッチャーだと自信を持つのにどれくらい時間がかかる?」と質問が及ぶと「僕は自分のことを良いピッチャーだっていう風に思わないようにしていますし、それはなぜかと言うと、やっぱりそういう風に思うことによって油断が生まれると思っているので、自分はまだまだ未完成であって、これからこのチームと一緒に完成へと向かっていくんだという気持ちをずっと持ってますので、まだまだ長い時間がかかると思います」と答えた。
さらに前日2勝目を挙げたパドレス・ダルビッシュ有(37)の話題になり、前日の試合後には「本当にすごい」と今永を絶賛。「もうメジャーで13年間やられてる大先輩なので、やはり僕がここで生き抜くためには、成功してきた方の足跡を辿ることが大事。ダルビッシュさんにはよく質問をしますし、迷ったらやはり真っ先に頭に思い浮かぶ先輩ではあるので、ダルビッシュさんの通ってきた道を、僕も歩めたら」と話し、1年目のルーキーが先輩同様にメジャーでの活躍を誓った。
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