■第103回関東学生陸上競技対校選手権 女子10000m(9日、東京・国立競技場)

関東学生陸上競技対校選手権(関東インカレ)の女子10000mが行われ、拓殖大学の不破聖衣来(4年)が出場。レース序盤は第2集団の先頭で走ったものの、途中から遅れ始め9位でフィニッシュ。タイムは33分40秒20だった。

不破は大学1年だった21年に全日本大学駅伝で区間新記録を樹立。その後10000mで22年オレゴン世界陸上の標準記録を突破する日本歴代3位の30分45秒21をマークし、注目を集めた。しかしそれ以降は度重なる怪我に悩まされた不破。10000mへの出場は約1年7か月ぶりとなった。

レースは、昨年の覇者・サラ・ワンジル(大東大2年)がいきなり飛び出す展開に。不破は遅れること約50m後方の第2集団の中ほどにつけた。3000m通過時点で第2集団の最後尾に落ちた不破は、12番手から追いかける。

4000m付近で不破はペースを上げていき、第2集団最後方から一気に先頭に躍り出る。6000mをトップのワンジルが19分23秒で通過。不破は遅れること45秒の20分08秒、第2集団の先頭で6000mを通過した。

7000mを過ぎると第2集団のペースが上がり、不破はついていくことができない。さらに8000m過ぎには、トップのワンジルにも抜かれ周回遅れとなってしまう。不破はそのまま9位でゴール。タイムは33分40秒20だった。トップはワンジルで32分02秒87の大会新記録で優勝した。

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