陸上の世界トップ選手が集うダイヤモンドリーグ(DL)の第3戦が日本時間11日にカタール・ドーハで行われ、女子5000mに出場した田中希実(24、New Balance)は15分11秒21でパリ五輪参加標準記録(14分52秒00)には届かず、今大会でのパリ五輪出場内定はならなかった。

レースにはエチオピア、ケニア、ウガンダなど田中以外の16人がアフリカ勢という強敵がエントリーされた。この種目で日本記録(14分29秒18)を持つ田中は昨年の世界陸上ブダペストで8位に入賞、日本陸上連盟の規定でパリ五輪参加標準記録を突破した場合、パリ五輪日本代表に内定する。

昨年12月の記録会以来の5000mとなった田中は、スタート直後は5番手につけるが、800mを過ぎると、最後方に下がった。1400m通過時点では縦に長い集団となり、田中は変わらず最下位を走る。

1800mを通過するとペースが上がり、2400m通過で田中は14番手につける。しかし、その直後、田中は先頭集団から引き離され、13番手から先頭集団を追いかける。3400mを通過ですると、さらにペースが上がり集団がばらけ始め、田中との差も大きく広がってしまう。

今季、はじめての5000mは11位に終わり、今大会でのパリ五輪出場内定はならなかった。優勝は世界陸上ブダペスト銅メダリストのB.チェベト(24、ケニア)が14分26秒98の今季世界最高タイムをマークした。

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