■第32回金栗記念選抜陸上中長距離大会2024(13日、熊本・えがお健康スタジアム)

世界陸上ブダペスト代表の田中希実(24、New Balance)が屋外でのトラック今季初戦となる800mと1500mに出場した。

800mでは2分6秒08の組2位で全体でも2位。昨夏の全国高校総体(インターハイ)王者の久保凛(16、東大阪大敬愛高2年)が2分5秒35で優勝。サッカー日本代表の久保建英(22、レアル・ソシエダ)の“いとこ”としても知られている久保に最後は逆転を許した。

そこから約3時間後に1500mのレースへ。東京五輪8位入賞の田中は4分7秒98で大会記録を更新するも2位。トップでラスト1周へと向かった田中だが、残り半周を過ぎてツラカ・エスタ・ムソニ(22、ニトリ)に抜かれ、最後の直線で猛追するも逆転ならず。

また、昨夏の全国高校総体(インターハイ)1500mで3位に入った期待の若手、ドルーリー朱瑛里(津山高2年)は田中と同組で初の直接対決となったが、4分25秒45で同組9位(全体13位)でフィニッシュ。

この日のレース後、田中は「かなり状態は良くなかったんですけど、この金栗で良くも悪くもこれからのシーズンどうしていこうかなと考えるきっかけになる大会なので、逃げずに最後1500m走ってよかった」と振り返った。

1500mの大会新記録について「かなり良いレースだった。ラスト200mの課題は800mに続いて分かったので良い収穫になった」とし、五輪に向けては「まずはしっかりゼロベースから作り上げて、(6月の)日本選手権から頑張りたい」と意気込んだ。

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