■アジアチャンピオンズリーグ決勝第1戦 横浜F・マリノスVS アル アインFC(11日、横浜国際総合競技場)

アジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝の第1戦が行われ、横浜F・マリノスがUAEのアル アインFCを2-1で下し、クラブ初のACL制覇へ王手をかけた。第2戦は、アル アインのホーム・UAEで日本時間26日に行われる。

初のACL優勝を目指す横浜のスタメンはGKにポープ ウィリアム(29)、DFは、永戸勝也(29)、畠中槙之輔(28)、エドゥアルド(31)、松原健(31)の4人。MFに喜田拓也(29)、植中朝日(22)、ナム テヒ(32)。FWにはエウベル(31)、アンデルソン ロペス(30)、ヤン マテウス(25)の布陣となった。

横浜は序盤から相手ゴールに迫る。前半4分、右サイドの松原が左に大きく展開し、ボールを持ったエウベルがワンツーからシュートを放つも、大きく外れる。その2分後には、相手ゴール前で細かくボールを繋ぎ、最後はマテウスがシュート。さらに、相手ボールを奪い速攻から植中が強烈ミドルを放つなど、横浜が怒涛の攻撃を見せる。

しかし前半12分、自陣左サイドで相手スローインからのボールが流れる。アル アインのソフィアン ラヒミが縦に蹴り出し、横浜DFエドゥアルドが競り負けシュートを許す。GKポープがセーブするが、こぼれ球に詰めていたMFモハンメド アルバルーシに押し込まれ、0-1と先制を許してしまう。

それでも横浜は攻めの姿勢を貫く。26分にはプレスをかけて相手ボール奪うと、植中が強烈なシュートを放つ。枠を捉えていたが、GKに横っ飛びでセーブされる。その後も永戸、ヤン マテウスと立て続けにシュートを放つが、得点には至らない。

30分にはハーフウェイライン付近から縦パスを通され、シュートを打たれると、ボールはGKポープの股を抜けゴールに。しかし、これはオフサイドの判定に救われる。その直後から横浜は、サイド攻撃などで何度となく敵ゴールに迫るが、相手GKの好守の前に得点を奪えない。前半アディショナルタイムにも細かいパス回しからナム テヒが決定的な場面を迎えるが、オフサイドの判定。横浜は1点ビハインドで前半を折り返した。

後半の立ち上がりは、アル アインに攻め込まれる場面が目立つ。ゴール前へ浮き球を入れられペナルティエリア中央からシュートを許すが、DF永戸が素早く戻り身体ごとブロックしてピンチを防ぐ。しかしその後もフリーの状態でミドルシュートを許す、右サイドを攻略されて完璧なクロスを入れられるなど、相手に主導権を握られる。横浜にとって嫌な時間が続く。

それでも後半16分に入った宮市亮(31)が左サイドからクロスを入れるなど、チャンスを作る。24分にはワンタッチでボールを繋ぎ、右サイドのヤン マテウスが右足で低いクロスを送る。アンデルソン ロペスが走り込むが、先にクリアされてしまう。

徐々に攻撃にリズムが出てきた横浜は27分、再び右サイドでボールを受けたヤン マテウスが、一旦ためてから、ゴール前へクロスを供給、そこに植中が頭で合わせてゴール左下へ流し込み、1-1の同点に追いつく。

40分には、またもペナルティエリア右からヤン マテウスのクロスが入り、宮市がシュートを放ち、そのボールを途中出場の渡辺皓太(25)が触りコースを変えてゴールに押し込み、2-1と逆転に成功する。その後、アル アインの猛攻を横浜DF陣が身体を張って跳ね返す。試合はそのままタイムアップし、2-1で横浜が逆転勝利を飾った。

ホーム&アウェー方式で、第2戦は26日にUAEで行われる。横浜が勝てば初優勝、アル アインが勝てば11年ぶり2度目の優勝となる。優勝チームには来年6月に米国で開催されるFIFAクラブワールドカップ2025の出場権も与えられる。

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