■バレーボールネーションズリーグ2024 女子予選ラウンド第1週(日本時間16日、トルコ)

パリ五輪の切符を懸けた最後の戦い、ネーションズリーグが開幕。女子日本代表(世界ランク9位)はトルコ(同1位)との初戦に苦しみながらもフルセットの末勝利し、パリ五輪の出場権獲得へ白星発進とした(25ー23、25ー21、23ー25、20ー25、15ー11)。

スタメンには主将・古賀紗理那(27)、セッター・岩崎こよみ(35)、渡邊彩(33)、山田二千華 (24)、林琴奈(24)、石川真佑(24)、リベロは小島満菜美(29)が起用された。

世界ランク1位のトルコに対し日本は直近10年で11勝11敗としている。第1セット序盤から、日本はエース・古賀のバックアタックや今季イタリアでプレーした石川の強打などで互角の戦いを見せた。中盤では古賀のスパイクをきっかけに7連続得点で17ー11とリード。前回女王のトルコはすかさず身長195cmのカラクルト(24)を投入し、さらにWエースのバルガス(24)にボールを集め、1点差に詰め寄った。しかし日本は古賀がしっかり得点を決め、25ー23で先取した。

日本は第2セット出だしで身長194cmのバルガスを176cmの渡邊がシャットアウト。古賀もブロックを決めるなどし最大8点のリードを奪った日本だが、カラクルトの連続得点で17ー17の同点に。それでも勝負所で古賀のサービスエースや決定力の高いバックアタックで6連続得点とし、25-21。女王トルコから2セットを連取した。

岩﨑のサービスエースからスタートした第3セット。トルコのバラデュン(26)の連続得点でリードされた日本だが、古賀のサービスエースなどで同点に追いついた。接戦となった終盤は古賀がブロックされるなど、トルコに振り切られ23ー25でセットカウント1ー2となった。

第4セットは序盤からトルコの流れでスタート。日本は2ー9とリードされ、セッターを岩崎から関菜々巳(24)に代えるもトルコの勢いは止まらず。眞鍋政義監督はさらに宮部藍梨(25)、和田由紀子(22)、荒木彩花(22)を次々と投入するも20ー25でフルセットに持ち込まれた。

最終第5セット、日本は出だしからミスが続き3連続失点も、粘りのプレーで4-4と同点に持ち込む。そして古賀のライトからのスパイク、サービスエースでリードし10-5とリードした。そのまま日本は15ー11で逃げ切り白星発進。古賀は両チーム最多の31得点の活躍でチームを勝利に導いた。

試合後、眞鍋政義監督は「選手たちがよく1セット目から集中してよく頑張ってくれましたね。声が出ないですね(笑)特に5セット目はやっぱり精神的なところが大きいですね。昨年悔しい思いをしたので、やはり選手が一回り大きくなってくれたと思います」と振り返った。

世界ランク1位のトルコに勝利した日本は世界ランキングを一つあげ、8位とした。次戦は約18時間半後の日本時間16日午後11時から、ブルガリア(同21位)と対戦する。

日本は、ネーションズリーグ予選ラウンド終了時の世界ランキングがアジア・オセアニア地域で最上位、または出場権未獲得の国のうち上位3位以内に入ればパリ五輪の出場権を獲得する。予選ラウンドは全16チームが12試合を戦い、上位7チーム(+開催国)がファイナルラウンド(トーナメント)に進む。

※世界ランキングは試合前時点

【日本の得点(上位)】
古賀 31点
石川 20点
山田 9点
林 8点

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