トヨタ自動車系部品メーカーのファインシンター(愛知県春日井市)は16日、インドネシアの子会社で在庫を過大計上する不適切な会計処理が行われていた疑いがあると発表した。

 同社によると、過大計上した在庫はエンジン関係などの部品で、期間は2020年度から23年度までの4年間になるという。この影響で、4年間で計約3億円が利益として水増しされていたため、過去の業績を下方修正する可能性もあるとしている。

 同社は「現時点では、組織的な行為ではない」としている。

 4月に発表した24年3月期決算では、売上高423億円(前年比6.8%増)、営業損益は2億円の黒字(前年は9億円の赤字)、純損益は2億円の黒字(前年は26億円の赤字)だった。

 今後、外部の専門家を含む調査委員会を立ち上げて原因究明するとしている。(江口英佑)

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