大丸松坂屋百貨店は松坂屋上野店(東京・台東)で16日から、予想最高気温に応じて商品を値引きしたり限定メニューを提供したりする企画を期間限定で始めた。同店はこれまでも催事の中の企画で暑さに連動した値引き販売を実施してきた。今回初めて催事場以外の食品売り場やカフェなどにも対象を広げる。
上野店6階の催事場で24日まで実施する、賞味期限が近い商品などを1〜8割ほど値引きして販売する「食品もったいないセール」の関連企画として、日替わりで20種類程度の商品を暑さに応じて値引きする「暑い日気温連動セール」の対象とする。
気象庁が午後5時に発表する東京地方の予想最高気温に基づいて、翌日の対象商品の値引き率を決定する。25度以上ならば値引き価格からさらに5%分、27度以上ならば10%分を値引きする。
これとは別に28日までの限定で、地下1階の食品売り場や各階のカフェなどでも初めて暑さに連動したサービスを始めた。前日に発表される予想最高気温が25度以上ならば、本マグロの値引きや限定パフェの提供、クリームソーダに載せるバニラアイスの増量などを実施する。
セール初日となった16日は、前日発表の予想最高気温が25度を下回ったため、暑さ連動のセールは実施しなかった。来店した80代女性は「今日は暑くなくて残念だ。物価高の中で値引きはあればあるほどありがたい」と話した。
例年、同じ時期に開催している値引き品のセール会場には多くの来店客が訪れた。16日は午前6時40分頃から列ができはじめ、通常の開店時刻の午前10時から15分早めて開場した。同時点で100人ほどの列ができていたという。
セール目当てに来店した70代男性は「最近は食料品の価格が高いので、日持ちするものを買い込みたい」と話した。東京都墨田区の60代女性は「毎年このセールで買い物をしているが、いいものを安く買えるのはうれしい」と語った。
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