千葉県は17日、県内の路線バス事業者全35社の運行状況を公表した。4月時点の路線バスの総便数は約3万便で、23年10月に比べて6%減った。減便理由の約8割が、残業規制で運転手が不足する「2024年問題」だった。

終業から始業までのインターバルが延びたことから、始発の繰り下げと最終便の繰り上げを余儀なくされたケースが目立った。テレワークの浸透や少子化に伴う利用者の減少も響いた。

千葉県庁

バス運行業者の対策も調べた。運転手を確保するため賃上げや休暇日数の増加など待遇を改善したり、入社後の二種免許取得を支援したりするなどの対策があがった。「減便した路線も運転手が確保でき次第復便したい」との声もあった。

県の担当者は「事業者の回答を見ると、今後の減便はないとは言い切れない状況。事業者や市町村と意見交換し、県として可能な対応を検討する」と話した。

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