JR熱海駅近くの別荘地に「I&O熱海」が17日開業した(静岡県熱海市)

静岡県熱海市に企業向けのオフサイト宿泊施設「I&O熱海」が開業した。JR熱海駅から車で3分と交通至便ながら相模湾を見下ろせる高級別荘地「桃山町」に立地する。会議室のほかに温泉を引いた浴場やサウナ、キッチンなどを備え、首都圏から離れた非日常空間での会議や研修を通じた利用企業のチームビルディングを後押しする。

17日に開業したI&O熱海は研修施設運営のIsland and office(アイランドアンドオフィス、東京・世田谷)が手掛け、I&Oとしては2021年開業の八丈島に続き2拠点目。同社社長で建築家の須磨一清氏が設計し、加和太建設(静岡県三島市)が施工した。延べ床面積200平方メートルの2階建てで定員10人。今後奄美大島でも開業を検討する。

6つの寝室に10台のベッドを備える

会員制で年間15泊の場合660万円(税抜き)。ベンチャーキャピタル(VC)、大企業幹部、経営者などが利用する。VCのDNX Venturesは80日利用権を得て投資先に1泊2日で提供しているといい「企業規模が小さいスタートアップにとって重要な組織運営に効果がある。採用候補者と一緒に利用して採用につながるケースもある」とする。

企業研修に取り組む熱海市内の民間まちづくり会社、machimori(マチモリ)の市来広一郎代表は「人を呼ぶには関係人口が重要。観光以外に拠点ができることで熱海への入り口が多様になる」と話す。

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