「ウィンドウズ10」のサポート終了に向け更新需要もみられる

電子情報技術産業協会(JEITA)は21日、4月のパソコン(PC)出荷台数が前年同月比14.1%増の51万2千台だったと発表した。出荷金額は同20.4%増の666億円だった。台数・金額ともに3カ月連続でプラスとなった。新型コロナウイルス禍の在宅勤務の推進で導入が進んだ法人向けノートPCの買い替え需要を受けて好調が続く。

出荷台数の約88%を占めるノートPCの出荷が21.4%増の44万7千台、出荷額は33.1%増の578億円と大きく伸びた。特に持ち運びができる小型のモバイルノートPCが好調だった。一般的にPCの買い替えサイクルは5年程度とされているが、新型コロナ禍で一気に進んだ在宅勤務向けのPC導入から4年がたち買い替えが進む。

このほか2025年に米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ10」のサポートが終了することを受け、法人向けの需要が伸びている。個人向けPCに関して家電量販店は「サポート切れに伴う買い替えは直前の駆け込みが多いが少しずつ需要が出始める」としている。

一方、デスクトップPCの出荷は19.7%減の6万4千台、出荷額も25.6%減の89億円と、台数・金額ともに7カ月連続で前年割れが続く。

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