三井不動産は20日、愛知県岩倉市に建設していた大型テナント物流施設が15日に竣工したと発表した。首都圏と関西圏を結ぶ中継拠点としてのニーズに期待をかける。地上4階建てで、延べ床面積は6万平方メートルに迫る。同社は中部圏への物流施設開発を加速させており、同日、愛知県一宮市でも開発に着工した。
竣工したのは「三井不動産ロジスティクスパーク(MFLP)名古屋岩倉」。名古屋市内への電子商取引(EC)や小売店向けの配送需要を見込む。
運転手などの時間外労働規制が強化される「2024年問題」で、輸送の途中で運転手が交代する中継輸送の拠点としての需要もあるとみる。運転手向けの休憩ラウンジを設けるなど、中継向けの設備も整えた。
一宮市では「MFLP一宮」の建設が始まった。延べ床面積は約6万6000平方メートルとなる予定だ。三井不動産の中部の物流施設は5件目。小牧市や稲沢市など、名神高速道路にアクセスの良い愛知県北部に4件が集中している。「名古屋市への(都市消費向けの)市中配送需要と、首都圏と関西をつなぐ広域配送の中継需要を両取りできる」(同社)という。
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