特定のパッケージに対して消費者の好感度を測定できるサービスの対応をアジア3カ国に広げた(画像は中国語版の画面)

デザイン開発を手掛けるプラグ(東京・千代田)は21日、人工知能(AI)を活用した商品パッケージの評価サービスの提供を中国などアジア3カ国に拡大すると発表した。中国、インドネシア、タイの消費者データをAIに学習させた。これまでは日本版のみだった。初年度は各国で10社程度の導入をめざす。

評価サービス「Crepo(クレポ) パッケージデザインAI」では、中国人やタイ人など現地の消費者がデザインに対して感じる好感度のデータをAIに蓄積。特定のパッケージに対して「おいしそう」「かわいい」など19種類の好感度を評価できる。日本国内で使用する場合は1画像あたり1万5000円、1カ月使い放題プランは50万〜70万円で提供する。

このほどマーケティングリサーチ大手のインテージホールディングス(HD)と業務提携し、3カ国での販売はインテージHDの現地法人が担う。インドネシアとタイ版は21日、中国版は6月1日からサービスを始める。

19年にサービスを始めた日本版は、プラグと東京大学が共同開発した。日本人1020万人分の消費者調査のデータを学習しており、「かわいい」「高級感・上質感」などのイメージからどの言葉を感じやすいかをスコアで評価できる。

これまで味の素やオタフクソース(広島市)、ユニリーバの日本法人ユニリーバ・ジャパン(東京・目黒)などへ導入実績がある。中国・タイ・インドネシアで事業を展開するなどして、現地の消費動向に関心がある国内企業に対してアジア版も売り込み、初年度で計30社程度への導入を目指す。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。