北陸電力グループと富山大学は22日、二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラル社会の実現に向けて連携協定を結んだ。脱炭素とエネルギーの有効活用を両立させながら災害時の事業継続計画(BCP)対策を進めるなど、社会的課題の解決につなげる。
協定では施設・設備の相互利用や人材交流を図り共同研究を進めることを盛り込んだ。
富山大は2月に「カーボンニュートラル産業創生研究センター」を設立したほか、2023年10月には高岡キャンパス(富山県高岡市)に「軽金属材料共同研究棟」を設けアルミのリサイクル研究を進めている。22日の調印式で斎藤滋学長は、脱炭素に向け大学施設を活用することで「産業競争力の向上に貢献していきたい」と語った。
北陸電は23年に副社長をトップにする「イノベーション推進本部」を設け、地域の課題解決などに取り組んでいる。松田光司社長は同日、「両者の強みを有機的に結合させ、新たな価値を創出する」と話した。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。