松屋は梅雨や猛暑にちなんだ催事やサービスを実施する(東京都中央区の松屋銀座店)

百貨店の松屋は22日、梅雨や猛暑にちなんだ催事などを5月下旬〜6月中旬にかけて実施すると発表した。松屋銀座店(東京・中央)で約3000本の傘を扱う催事を開催する。松屋浅草店(東京・台東)では雨天時に食品などを対象に増量したり割引したりするサービスを提供する。季節にちなんだ催事やサービスで30〜50代を中心に来店客を底上げする。

5月29日〜6月18日、銀座店で傘の催事「GINZA(ギンザ)の百傘会(ひゃくさんかい)」を開催する。約3000本の傘をそろえる。商品の中心価格は約1万3000円とする。

ここ数年は突然の豪雨などでも使える晴雨兼用傘が売り上げを伸ばしている。晴雨兼用傘は3月1日から5月中旬までの売り上げが前年比約15%増と好調だ。催事でも晴雨兼用傘は全体の6割程度にする。日傘を使う男性も増えており、性別に関わらず使える商品もそろえる。

同催事を開くのは2年ぶり。開催期間を3週間に延ばし、売上高も前回に比べて3倍程度を目指す。

松屋銀座店の催事「GINZAの百傘会」で販売する老舗傘メーカー「小宮商店」の晴雨兼用傘

浅草店では6月1〜18日、天気に連動して商品を割引したり増量したりする「雨の日、晴れの日サービス」を実施する。当日午前9時時点で地区の降水確率が50%以上の場合、同店のデパ地下のコロッケやコーヒーなどの店舗で対象商品の割引や増量が受けられる。

降水確率が50%未満の日は洋菓子店「ヨックモック」など10店舗で、一定額以上の購入を条件にスイーツなどを無料で提供する。

同様のサービスは23年も実施したが、対象は雨天時だけだった。今年は晴天時でもサービスを提供し集客の幅を広げる。松屋の担当者は「天候に関わらず外出時には百貨店に足を運んでもらいたい」とサービス拡大の狙いを話した。

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