車での配達件数が多い札幌市、盛岡市でEVでのデリバリーを始める(16日、札幌市)

料理宅配サービス「Wolt(ウォルト)」を展開するウォルトジャパン(東京・渋谷)は、札幌市と盛岡市の2つのエリアで日産の電気自動車(EV)を使ったデリバリーを開始した。自動車での配達件数が多い地域を選び、二酸化炭素(CO2)排出量削減を目指す。

積雪が多い札幌、盛岡の両エリアでは、冬場は全配達件数のうち90%以上が車での移動になるという。夏場でも85%以上が車を利用する。ウォルトジャパンは両市内で1年間の実証実験を行い、月1000キロメートルを目安に稼働させる。実験の結果次第で自動車利用の多い他地域にもEVを導入する予定。

同社は札幌市内にあるスーパーマーケット39店舗と提携し、食品や日用品を即時配達する「Qコマース(クイックコマース)」サービスを拡大している。車での配達需要があると見込み、EVの導入台数を増やすことも検討する。

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