イオンは23日、ワンピース型の浴衣や甚平など720種類を発売すると発表した。28日から全国の235店の総合スーパーで扱う。浴衣はワンピースと上着に分かれ、上着を羽織るだけで浴衣のように着こなせる。和装に慣れない若い顧客層を取り込み、浴衣などの販売数を前年に比べ2割増やす。
イオン傘下で総合スーパー子会社のイオンリテールが、北海道や沖縄を除く本州の「イオン」「イオンスタイル」で販売する。サイズと柄や色を合わせて720種類を用意した。前年の販売が好調だったことを受け6%増やした。
「ワンピゆかた」は大人と子供向けで18種類。ワンピースに同じ柄の上着を羽織り、帯を巻けば通常の浴衣のようになる。ポリエステルを使って洗濯しやすくした。価格は大人向けが1万780円、子供向けは8580〜1万780円。
このほか、流行の「くすみカラー」を採用した「KUSUMI otona ゆかた」は6種類。淡い色合いに加え、筆書きの葉の柄などを取り入れた。生地には麻と綿を使った。価格は1万4080円。男性用の浴衣や甚平なども用意した。
前年は販売が好調で欠品するなどしたため、くすみカラーの浴衣を中心に在庫を増やす。イオンリテールの雑貨商品部の乱場史歌氏は「着付けの難しさから和装を敬遠する若い世代が多い。着るのが簡単な商品で浴衣を普段使いするきっかけになれば」と話した。
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