東宝はアニメや海外展開を成長戦略の軸に据えている

東宝は23日、アニメ制作会社のサイエンスSARU(東京・武蔵野)を子会社化すると発表した。6月にサイエンスSARUの崔恩映代表が保有する同社の全株式を取得する。取得額は非公表としている。東宝は2032年までの長期ビジョンで、アニメーション分野や海外展開を成長戦略の軸に据えている。

サイエンスSARUは2013年に創業したアニメ制作会社で、24年1月期の売上高は14億円。22年に公開したアニメ映画「犬王」は米ゴールデングローブ賞最優秀長編アニメーション映画賞にノミネートされるなど、国内外から高い評価を受けている。

東宝は子会社のアニメ制作会社、TOHO animation STUDIO(東京・新宿)で、23年に放映されたアニメ「薬屋のひとりごと」などを制作してきた。サイエンスSARUを傘下に加えることで、海外でも通用するアニメ制作に力を入れる。

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