記者会見する部工会の茅本会長(23日、東京都千代田区)

日本自動車部品工業会(部工会、東京・港)は23日、同日付で会長にニッパツの茅本隆司会長が就任したと発表した。記者会見した茅本氏は取引価格の適正化に関し「(自動車メーカーと)パートナーという意識を持って連携する」と強調した。取引の改善に向け、部品メーカー側が「言うべきことは言う」ことが重要との認識も示した。

茅本氏は自動車メーカーとの関係について、「売る、買うという関係があったので話しにくい面もあった」としたうえで「(自動車メーカーも)意識を変える努力をしている。良い関係がつくれると期待をしている」とした。

自動車業界の取引を巡っては、3月に日産自動車が公正取引委員会から下請法違反の勧告を受けた。茅本会長はこうした動きを「大変重く受け止めている」とし、部工会の会員企業に下請法の順守の徹底を改めて求めたことを明らかにした。

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