2025年の大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)は23日、会場内店舗での決済や入場者の管理に、顔認証を用いると発表した。NECのシステムを採用する。顔認証による決済システムとしては国内最大規模になるという。

 大阪・関西万博の会場内は、全面的にキャッシュレス決済となる方針が示されている。オリジナルの電子マネー「ミャクペ!」を利用し、現金は使えない。事前に「ミャクペ!」に自分の顔情報を登録しておくと、顔をかざすだけで決済できる。キッチンカーなどの移動型店舗を除いて、会場内の全店舗で利用できるという。

 万博協会は「未来社会の実験場として、日本のキャッシュレス化の推進にチャレンジしたい」としている。

 また、入場時にも顔認証システムを使う。会場には入場券のQRコードで入場するが、期間中に何度でも入場できる「通期パス」「夏パス」購入者には顔認証も実施。本人確認をして、なりすましを防止する。ゲートでの省人化が期待できるという。(田中奏子)

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