興和(名古屋市)は24日、2024年3月期の連結純利益が前の期比39%減の137億円だったと発表した。前の期に株式や不動産の売却益を計上した反動があった。売上高は前の期比23%減の5739億円だった。電気自動車(EV)の電池原料になるリチウムなどの資源価格が下落し、卸売部門の売り上げが落ち込んだ。

営業利益は前の期比2.1倍の200億円と過去最高だった。利益率の高い医薬品の売上増が奏功した。看板商品の「キューピーコーワ」シリーズの新商品の売り上げも好調だった。

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行し、ホテル事業は客足が回復した。アパレルなど生活関連の卸売りも、インバウンド(訪日客)の需要が高まり堅調に推移した。

24年3月期の年間配当は360円だった。23年10月に実施した株式併合を考慮した基準で比較すると、前の期から据え置きとした。

25年3月期の業績予想は非開示とした。今期の年間配当予想は前期から据え置いた。

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