三菱電機は米新興のリアルタイム・ロボティクスに追加出資し、連携を深める

三菱電機は27日、デジタル空間上で工場自動化(ファクトリーオートメーション、FA)を事前検証する事業をメーカー向けに始めると発表した。実機を使わず効率的にFAを導入できる。同社の3次元(3D)技術と、出資先の米リアルタイム・ロボティクス(RTR)が持つ産業用ロボットの衝突回避技術を組み合わせる。

RTRは2016年設立のスタートアップで、マサチューセッツ州に本社を置く。三菱電機は19年にRTRに出資しており、27日には追加出資も発表した。出資の額や比率は非公表としている。

三菱電機とRTRは産業用ロボットが障害物に衝突しないルートを自動で生成する技術開発で連携してきた。今回の追加出資を機に協業範囲を広げ、実機を組み立てる手間を省いてFAの導入を支援する事業を始める。労働人口の減少や人件費高騰などで高まる自動化需要を取り込む。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。