富士フイルムは内視鏡の旗艦モデルを発売する

富士フイルムは28日、消化器などの診断や治療に使われる内視鏡の旗艦モデルを発売したと発表した。ノイズを抑えることができる画像処理エンジンを新たに開発し、体内の様子をより明るく高精細に調べられるようにした。がんなどの病気の早期発見につながるとして、大規模病院やクリニックなどに売り込む。

製品名は「ELUXEO(エルクセオ) 8000システム」。画像を処理する装置であるプロセッサー(480万円、税別)と、同日発売した新型スコープ「EG-860R」(430万円、同)などと組み合わせて使う。X線画像診断装置や超音波画像診断装置の開発で培ったノイズ低減技術を生かして開発した。血液の色の濃淡や微妙な色の違いを強調して表示する機能も搭載した。

がんは早期に発見することで治療効果を高められる。富士フイルムによると同社の消化器内視鏡の世界シェアは2割強だ。新製品の投入により、同シェアで7割程度を握るとされるオリンパスと対抗していく構えだ。

【関連記事】

  • ・富士フイルム系、大阪工場の生産能力3倍 医薬製造原料
  • ・富士フイルム、医療・素材に1.9兆円 先細り回避へ投資
  • ・富士フイルム、小型軽量のミラーレス一眼 6月発売
ニュースレター登録

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。