日本電機工業会(JEMA)は28日、4月の白物家電の国内出荷額が前年同月比6.9%増の1942億円だったと発表した。前年同月比でプラスになるのは4カ月ぶり。同月、全国的に気温が高かったことを受けエアコンが好調だった。一方で洗濯機や冷蔵庫は新型コロナウイルス下の巣ごもり需要の反動などで伸び悩んだ。
エアコンの出荷額は前年同月比17.9%増の621億円で3カ月ぶりのプラスとなった。出荷台数も18.8%増の69万台で2カ月ぶりプラスだった。気象庁によると同月は1946年の統計開始以降で、北日本と東日本、沖縄・奄美の平均気温が1位だった。都内のある家電量販店の担当者は「半導体などの部品不足の問題などもなく在庫がそろっている。真夏日が観測されてから買い替えに来る消費者が増えている」と話す。
一方で洗濯機の出荷額は4.8%減の312億円で、出荷台数も4.1%減の34万4千台と10カ月連続でマイナスだった。冷蔵庫の出荷額は0.2%減の296億円、出荷台数は6.5%減の24万4千台だった。JEMAは「新型コロナ禍で発生した買い替え需要が一巡して伸び悩んでいる」とする。
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