従来のアカデミーより大型の5軸加工機「DMU75」を導入した。(28日、岡山市)

DMG森精機は28日、高度な工作機械の操作方法を学べる研修施設「DMG MORI ACADEMY 岡山」を岡山市内に開設した。同社の研修拠点は金沢市、浜松市、仙台市にあり、国内4カ所目。中四国地方や兵庫県の取引先企業や学生の受講を想定する。機械加工や操作方法の習得をサポートし、取引先の円滑な機械導入や若手技術者の育成につなげる。

2階建て延べ床面積約800平方メートルの建物に、5面を加工できる5軸加工機、従来別々の加工が必要だった工程を1台で担う複合加工機を備える。5軸加工機は4日間、複合加工機は5日間の研修プログラムを対面で行う。

ものづくりの自動化に向けて複合機が必要になる場面が増え、従来のスキルだけでは機械の性能を生かし切れない問題を抱える企業も多い。需要に合わせたプログラムを用意し、導入しても操作できないという不安の解消を目指す。

地域の学生との接点も増やす。高等専門学校の学生向けインターンシップ(就業体験)では工作機械の原理と操作の学習、最新技術の体験を通して生産現場の技術革新を推進できる人材を育てる。

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