イワタニ水素エネルギーフォーラムで発言する岩谷産業の間島社長(15日、大阪市)

岩谷産業は15日、大阪市内で「イワタニ水素エネルギーフォーラム」を開催した。水素関連企業や自治体の関係者ら約550人が参加した。岩谷産業の間島寛社長は「水素社会の実現に向けては、仲間づくりが非常に重要だ」と呼びかけた。

このフォーラムは水素普及に向け産官学の連携を促すため2006年から開いており、今年で17回目となる。今回は資源エネルギー庁が国の補助制度などを説明したほか、日本製鉄は製鉄への水素活用の取り組みを紹介した。

400以上の企業・団体でつくる「水素バリューチェーン推進協議会」(東京・千代田)の斎藤健一郎担当部長は「水素利用はかつては燃料電池車(FCV)などで日本が最も進んでいた」と指摘。「海外勢の動きが大きくなり、ぼんやりしていると日本の優位性が失われかねない」と水素普及への取り組みの必要性を強調した。

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