ダイキン工業は15日、沖縄県の西表島やエチオピアなど世界各地の森林保護に今後10年間で9億円を支援すると発表した。これまでも北海道の知床やインドネシアなどで植林や森林保護に取り組んできた。2024年に創業100周年となるのを機に環境貢献に一段と力を入れる。
沖縄県竹富町と一般財団法人「西表財団」との間で協定を締結した。西表島には10年間で1億円を支援する。西表財団によると亜熱帯の森に家畜から野生になったヤギが繁殖し、植生への影響が懸念されているという。
ダイキンの支援をもとに全地球測位システム(GPS)を使ったヤギの追跡調査を実施する。またマングローブ林にはゴミが漂着しており、回収を行うほか処理方法を検討する。
沖縄県竹富町で開いた協定式で、ダイキンのCSR・地球環境センターの藤本悟室長は「ダイキンには空気を大切にしたいというポリシーがある。今年が創業100周年でもあり、これを機に自然保護により力を入れたい」と話した。ダイキンは光合成などを通じて空気を浄化するとして森林を「地球のエアコン」と位置付けている。
ダイキンは空調機のモーターを細かく制御することで消費電力を抑えるインバーター技術に強みを持つ。事業を通じた省エネを進める一方で、支援金を通じた森林保護も必要だと判断した。
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