マクセルはセ氏150度に対応できる全固体電池を開発した(写真は現在販売中の製品)

電池大手のマクセルはセ氏150度の高熱にも耐えられる全固体電池の技術開発をしたと発表した。従来品の電極の材料や配合を工夫し、耐熱性を25度高めた。医療器具を滅菌する機器や半導体製造装置、車のタイヤのセンサーなどの車載用途を想定する。今後顧客の要望を反映し、製品化を目指す。

現在販売している全固体電池は工場の作業ロボットのセンサーなどに使われる。より高温な環境で使いたいという声があり、高温での劣化要因を分析した。電極の正極材と固体電解質が接する部分の化学反応が原因だと分かり、材料や配合などを見直した。

充放電への耐久性も従来製品と比較して5倍になる。高温でも電池の劣化が抑制できることから、電池を交換する回数を減らすことができる。

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