カリフォルニア州のスタバ店舗=ロイター

【ニューヨーク=西邨紘子】米スターバックスが労働組合に対しては30日までに、米国内従業員が加盟する労働組合の代表と労使契約の対面交渉を進めていると明らかにした。2024年中に労使契約での合意を目指している。

労組とスタバは2月、労使契約の締結に向けた協議を開始することで合意した。4月にジョージア州アトランタで2日間にわたる対面交渉を進めたところ「様々な内容について話し合い、合意形成で進展があった」(スタバ)ため、交渉を継続している。

スタバの労組は21年12月にニューヨーク州バッファロー市の店舗従業員が結成した。直近では米国内430店舗の従業員、約1万500人が加盟する。人員配置や勤務スケジュールの見直し、労働条件の改善などを求めている。

企業側は長らく労組との対決姿勢を維持し、労使交渉は難航してきた。23年9月には、労組反対派を公言していたスタバ創業者で前最高経営責任者(CEO)のハワード・シュルツ氏が退任。11月には労組が各地でストを決行するなど、圧力を強めてきた。

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